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トコトコ名画座

「アスファルト」 

アスファルト


2015年 フランス
サミュエル・ベンシェトリ監督

フランス郊外の寂れた団地。
怪我をして車椅子生活を送っている男性 と 休憩中の夜勤看護師。
10代の鍵っ子少年 と 凋落してしまったかつての名女優。
アルジェリア系移民のマダム と 不時着したNASAの宇宙飛行士。

出逢いそうにない、でも何故か出逢ってしまった人々の、
不器用な出逢いを描いた物語。
悪い方向へ流れてしまうかなぁと思いながら観ていたら、
どれも何とも見事な着地。
すごーくいい映画だった。
距離感というか、遠くから温かく見守る視線がとても優しい。
誰も責めないし、誰も否定しない。
そういう心地よさ。
10代の少年シャルリのちょっと冷めた優しさ。
意外ととても頼りになる。
イザベル・ユペールはやっぱり素敵。
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキの落ち着いた演技。
ヘリコプターの突風が、新たな風を運んでくれる。
あぁー、とてもいい映画を観ました。      (佳)

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category: フランス

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「388」 

388
2011年 カナダ
ランドール・コール監督

ただのPOV風サスペンス映画?と思って観ていたら、めっちゃ想定外に。
私はあまり怖い映画は観ないので慣れてないだけかな??どうかな??
怖かったです。
鑑賞中も最悪ラストが自分なりにちらほら脳裏に浮かんで、すごく最悪な結末を考えつき、そうなったらやだな・・・と心配してたら、
はるかに超えた最悪がやってきました。

388
住所です。

幸せな夫婦、
ジェームスとエイミー。
なんの罪もないただ普通に住んでいただけです。
・・・
・・・・・
(鼎)

category: カナダ

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「エンド・オブ・トンネル」 

エンドオブトンネル

2016年 アルゼンチン・スペイン合作
ロドリゴ・グランデ監督

「人生スイッチ」に出演した俳優さんが出てる。というだけで借りてみた。

事故で妻と娘を亡くし自らも車椅子生活となった男は自宅に引きこもり老犬一匹と孤独な毎日を過ごしていた。
とうとうお金に困り、自宅の2階を貸し出すことに。
そこにストリッパーのベルタと娘ベティが住むことになり、老犬も息を吹き返し、自分もすこしずつ希望も見えてきたところ、
自宅の地下室の壁から物音が・・・。
銀行強盗を企てた悪党たちが地下にトンネルを掘っていたのだ・・。

おみごとである。
監督脚本編集が。

まさか、
老犬エピソードが最後の最後に効いてくるとは・・・。
ムダのようなエピソードたちがぜんぶかかわってきてあれもこれもムダじゃなかったんだなあ。と感心する。
悪党が本当に悪党でものすごく怖かったのがこの映画の良いところだね。

なかなかです。

家も素敵なのだ。
(鼎)

category: アルゼンチン

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「永い言い訳」 






2016年 日本
西川美和監督


想像を遥かに越えていった傑作。
この先、西川監督はどこに向かうのだろう。


「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。」


そこからの日々は、喪失の毎日ではなく、自分の心に潜む本当を確かめていくような、そんな日々。抜け殻じゃなく世間でいう普通から、ずれてしまった自分。なぜこんな風に自分は感じて、そこからそこへ行くのか?

「海よりもまだ深く」でもカメラを握った山崎さんのフィルムが写す水色が僕は好きみたい。

きっとこの映画を観たら、女性なら前髪センター分けにしたくなるだろうし、男ならちと髪のばしてママチャリでも乗ろうかと思うにちがいない。僕は小さなビストロでパテ・ド・カンパーニュを食べたいなと思った。かっこつけだけど、素直に思ったよ。


自分のことを大事にしてくれる人は決してみくびったり、手放しちゃいけない。
今まで、それを大事にしてきた人じゃなく、してきてない人間が言うから響くことば。矛盾を拾いあげるのが本当に危険なくらいに上手。でも、そう言ってしまうのはあざとい。

そして、「永い言い訳」は今にもなくなりそうな小さなものにちゃんとバトンを渡してくれる。

是枝監督の映画でもそう思ったんだけど、好演とかじゃなくて、子供たちをただそこに存在させてしまうのだ。すごいよ。


(陽)

category: 日本

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「氷の上のふたり」 

氷の上のふたり

2014年 カナダ/イタリア
ロジャー・スポティスウッド監督

ある夜、食料を探して納屋に入り込んだ白くまが捕獲される。
白くまは麻酔銃を打たれ、自然に帰すため北極圏のレゾリュートへ移送。
納屋には、白くまの子どもが取り残されていて…。
少年ルークは、白くまの子どもを母親の元へ返すため、一人スノーモービルで旅立つ。

子供と動物。
極寒の大地。厳しい自然。
イヌイットの暮らしや生活の知恵。
丁寧なやさしい教科書のような映画。
白くまの子どもの演技(?)がすばらしい。
とってもお利口さん。

海に落ちたり、氷の上に取り残されたり、
冒険というには、大変なことは色々あるけれど、
少年と白くまの子どもは一緒に旅を続けていく。
一面氷で真っ白な風景が美しい。         (佳)

category: カナダ

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