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トコトコ名画座

「木洩れ日の家で」 

木洩れ日の家で
2007年 ポーランド
ドロタ・ケンジェルザヴスカ監督

ワルシャワ郊外、木造の大きな屋敷に愛犬フィラデルフィアと住む91歳のアニェラ。
一人息子は結婚し時折り孫の顔を見せに来るが、(妻は来ない)、気が進んで来てはいないかんじ。
孫も「ここ嫌い」という態度。

愛犬フィラとの会話と、双眼鏡で隣人たちの生活をのぞくのが日課。
隣人のひとつは愛人を囲う成金の男、もうひとつは音楽学校を営む若いカップル。

アニェラの輝く過去の思い出がちらほらと錯綜して、
老いていても何かしっかり芯がある素敵な人だなと思う。
突拍子も無い行動に思えるかもしれないけど、いつだってちゃんと理由があるんだよ!てかんじ。
嵐のシーンが好きでした。

91歳現役女優さんダヌタ・シャフラルスカ出ずっぱり!お見事です。かわいい。
それに負けず劣らずの犬の演技がすごいのなんのって、すごいよ。
木洩れ日の家で 「僕がいない場所」の監督さんの作品です。     (鼎)
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category: ポーランド

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「エッセンシャル・キリング」 



2010年 ポーランド
イエジー・スコリモフスキー 監督

アメリカ兵に捕らわれたアラブ兵の逃亡劇。アラブ兵を演じるのはヴィンセント・ギャロ。ただひたすら逃げる。

敵の爆撃で難聴になっても残された感覚で逃げる。生きるための瞬時の知恵。命をつなぐためには土蟻を、樹皮さえ食す。冷え冷えの大地を素足同然でゆく。

運も味方して、かろうじて辿り着いた灯り。女性の作ってくれる暖かそうなスープ。広大な自然は地元の三瓶山を観ているよう。

エンターテイメント性の欠落した映画は何のためにあるのだろう。ある意味ではまさしく映画な
'エッセンシャル・キリング'

(陽)

category: ポーランド

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「僕がいない場所」 

僕がいない場所


2005 ポーランド
ドロタ・ケンジェルザヴスカ監督
「僕がいない場所」

孤児院を脱走した少年は母の住む町へ向かう。
家にたどり着き、母がベッドで寝ていたが、隣には知らない男が・・・。
母は相変わらず愛情に飢えた落ちた暮らしをしていた。
そこを飛び出し、森で一晩を過ごし、そして川岸に停留されている廃船に居場所を得る。

ひとりでたくましく生きていくのだが、ひとりの少女と出会い、心が通じて。。。


セリフは少なめ、
でもこの少年の表情が、動作が、何かを表現していて全部意味があるように見えて。
少年がこころを通じれる少女と出会う、その少女もいい表情するんだよね。
丁寧な映画だと思う。
ポーランドの寂れた町(どこだろう?行ってみたい。)の景色も好きだー。
川のほとりの風景や鳥や動物の鳴き声も入ってて自然で良かったー。

将来「詩人になる」と少年が言ったときは、みてる私が救われたよ。  (鼎)

僕がいない場所

category: ポーランド

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「アンナと過ごした4日間」 

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2008年 ポーランド/フランス
イエジー・スコリモフスキ監督

ポーランドの地方都市。
祖母と二人暮らしの中年独身男性の不器用な愛を描いた異色の恋愛映画。

恋愛映画と言っていいのかな。
自宅の窓から向かいの部屋に住むアンナを覗き見る男。
簡単に言うと、ストーカーなのだけど、
彼のあまりにも朴訥な様と、悪気のなさと(でも怖い!)、
地方都市特有のじめっとした陰湿な空気と、
いろいろなものが合わさって、奇妙な空気をじわじわと醸し出している。
台詞がほとんどないのに、画面に惹きつけられる不思議さ。
睡眠薬を夜な夜な盛って忍び込む気持ち悪さと、
取れたボタンをつけ替えてあげる優しさ。
う~ん、とても変なバランス。
歪んだ純愛。不器用すぎる男。
ラストは主人公同様とても驚いた!  (佳)

category: ポーランド

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