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トコトコ名画座

「ニンフォマニアック Vol.1, Vol.2」 

ニンフォマニアック


2013年 デンマーク/ドイツ/フランス/ベルギー/イギリス
ラース・フォン・トリアー監督

ニンフォマニアック = 色情狂。
ニンフォマニアックのヒロイン、ジョーの、冒険(?)遍歴を、
全8章、Vol.1 と Vol.2 に分けて送る。
Vol.1 は、117分。Vol.2 は、123分。
4時間の大作です。
過激だけれど、どこかとぼけた作品。

路上で倒れていたジョーを助けた老紳士セリグマン。
意識を取り戻したジョーは、セリグマンに自分の過去を語り出す。
ジョーの‘性’にまつわる奔放な話に、知識で呼応するセリグマン。
この一見生真面目なやり取りが面白い。
釣りの例えが好きかな。

裸のシーンがたくさん出てくるけど、いやらしさは全くない。
むしろ痛々しい。
処女喪失然り、3P然り、SM然り。
ジョーの生き方について、
ラストについて、
落ち着くところはそこなのか?
そこしかないのか?
色々と語り合いたい映画。 
深く深く潜ることも、浅瀬でじたばたすることも可能。
そんなふうに感じた。       (佳)
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category: デンマーク

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「偽りなき者」 

偽りなき者


2012年 デンマーク
トマス・ヴィンターベア監督

デンマークの小さな町。
教師として勤めていた小学校が廃校になり、幼稚園の先生として働くルーカス。
離婚して、子供とも離れて暮らす生活。
仲間たちと狩猟をして、酒を飲み交わす、そんな日々。
ある日、ルーカスにプレゼントを受け取ってもらえなかった園児クララが、
ちょっとした仕返しで園長先生についた嘘。
その嘘によって、ルーカスの生活は一変。
世間から白眼視され、孤立していく…。

ヒィィィィ…。
おっそろしい映画。
真面目で、いたってフツーの男性が、ちょっとした少女の嘘で、転落していく…。
胸がイタくてイタくて見ていられない!!
が、ルーカス(マッツ・ミケルセン)の、凛とした佇まいと、
少女に向ける、優しい心遣いに、人としての素晴らしさを感じる。
(マッツ・ミケルセンは、第65回カンヌ国際映画祭男優賞を受賞!)
父親の無実を信じ、支える息子マルクスの存在にも救われる。

少女の嘘。
でも、突然あんなコトを口にしたら、やっぱり大人はパニックになるかな…。
ルーカスは全く悪くないのだけど。
人を信じる、って難しいね。
デンマーク映画、何気ないインテリアがセンスいいです。
強く、前を向いて生きるのだ。 
「光のほうへ」のトマス・ヴィンターベア監督。     (佳)

category: デンマーク

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「メランコリア」 

メランコリア
2011年 デンマーク
ラース・フォン・トリアー監督

観ている最中はぜんぜん何とも
むしろ苦痛だったのに、
2日後、反芻してるうちに好きになっちゃった映画。
こんなのはじめてですわ。

新婦ジャスティン(キルスティン・ダンスト)は姉夫婦(シャルロット・ゲンズブール キーファー・サザーランド)の豪邸で結婚式を行うことに。
ジャスティンは躁鬱なのか、気持ちがそうとう不安定。。
大幅に遅刻したり、幸せいっぱいな表情をしたかと思うと、退席したり、途中でドレス脱いでお風呂に入ったり。。
(映画の前半はこの結婚式のやるせないかんじが続きます。)
そのあと、
巨大惑星メランコリアが地球に向かって近づいていることが判明し、姉の夫(キーファー)は絶対衝突はしないと言って息子と楽しみながら望遠鏡で観測するが、
姉(シャルロット・ゲンズブール)は心配でインターネットで夜な夜な調べると、ネット上ではメランコリアが地球に衝突するかもしれないという情報が錯綜していた。。。

キルスティンがすごくいい。
上司にバッサリ言うとことか、
「灰の味がする」と泣き崩れたり、
お風呂になぜか入れなかったり、
メランコリア光浴を川岸でまっ裸でしたり、
全部納得しちゃう。

ラストもいいんじゃないかなー!
鬱の人は
ハイプレッシャー時には一番まともということかな。

どこかの映画ブログで「このラストに共感する人は要注意(ビョーキ)かも」って書いてあったさ。
えー!?そうかなー。
ある種、理想かもよー。

メランコリアが美しい。   (鼎)

category: デンマーク

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「光のほうへ」 

光りのほうへ
2010年 デンマーク
トマス・ヴィンダーベア監督

アルコール依存症の母とくらす兄弟、(母から子への愛情はいっさい無さそうなのだ。)
幼子に上の兄がタバコをふかしながらミルクをやる。
(兄弟もあまり顔が似てない。父が違うのだろう。この赤ちゃんもきっと。)
洗礼のまねごとをして電話帳をみながら小さい弟にふたりで名づけをする。
ふたりは学校に行きつつもかわいがるのだが。。。
ある日突然赤ちゃんは死ぬ。(こんな環境ならそうなるよー。。)
このことが心の奥底に沈む。
兄弟が大人になってから再会して・・・。


光りなぞ見えないじゃないか。
底辺の暮らし、
不幸のスパイラル、
デンマークでもこんなことあるんだ。
人がたおれてても、横、素通りするんだ。。。とか。

でも観終わって、
反芻してたら
翌日(!)
光りがみえたよ。
うるっとしたよ。

兄弟は誰か(子ども)を愛したかったんだ。こころの底から。
光りのほうへ

兄ニックの表情がいいんだわ。

いい映画でした。(鼎)

category: デンマーク

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「幸せになるためのイタリア語講座」 

幸せになるためのイタリア語講座
デンマーク 2000年
ロネ・シェルフィグ監督 

ベルリン映画祭銀熊賞他4部門受賞作品。

この映画好き!

いきなり始まって画面に手ぶれがあってドキュメント風。
登場人物がどんどん登場して、
???なになになに???
でも、おもわせぶりなとこは全然無くて、ちゃんちゃん進むよ。

登場人物がみんなそれぞれ問題をかかえていて、なんか各々悲惨な状況・・・・。
映画のタイトルと逆説の暗い映画なのかなと心配。
でも話が進むにつれ、なんだかみんなのこと愛しいなと思ってきて、ふふふって笑ってくるんだよ。
とても素敵なシーンもあって、ぐっとくる。

かわいい大人たち!!

第3者で見るとみんな大人はこどもみたいにかわいいのかな???   (鼎)

category: デンマーク

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