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トコトコ名画座

「午後8時の訪問者」 

午後8時の訪問者


2016年 ベルギー/フランス
ジャン=ピエール・ダルデンヌ監督

診療時間を過ぎて鳴ったドアベルに応じなかった女医のジェニー。
翌日、身元不明の少女の遺体が見つかる。
あの時、ドアを開けていれば…。

少女の名前は?何故診療所へ?
何故死んでしまったのか?
ドアを開けていれば助かったかも…?
黙々と真相を探ろうとするジェニー。
映画自体の体温は低め。
淡々と目の前の仕事に打ち込むジェニー。
患者だったり、少女の死の真相だったり、一歩踏み込むとそこには
底の見えない深くて暗い沼のような世界が広がっていて…。
ラスト、あっさりしているような印象を受けたのだけど、
後からじわじわとこの映画のことが思い出される。
傷つけたであろう研修医ジュリアンの元に訪れる姿。
親身に相談にのっている患者の家族。
そして名前の違う少女。
向き合うこと、を静かにまっすぐ行うジェニー。
チェックのコートが欲しくなる。       (佳)
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category: ベルギー

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「少年と自転車」 

少年と自転車
2011ベルギー・フランス・イタリア
ジャン=ピエール・ダルテンヌ、リュック・ダルテンヌ監督

もうすぐ12歳になる少年シリルの願いはひとつ。
自分を養護施設に預けた父親を探し出し一緒に暮らすこと。

施設の電話を借りまくって家にかけるがいつも「この番号は使われていません・・・」。
ある日学校に行くふりをして以前住んでいた団地まで脱走する。
自分の愛用自転車もどこかに置いてあるはず・・・。
施設の職員につかまりそうになったときに団地内診療所の待合室にいた女性におもいっきりしがみつくシリル。
(そのおもいっきりしがみつく姿が印象的なんだよね。悲しい。。)
そのしがみつかれた女性サマンサが数日後、自転車を取り戻してくれて、
(実は父親が金に困って誰かに売っていた。)施設に持ってきてくれた。
シリルはサマンサに週末だけ里親になってくれないかと頼む・・・。

シリルの必死なかんじ、
サマンサの感情、
父親の状況、
不良少年、
登場人物がリアルにからまりあって
ラストとてもいい。

やはり自転車で〆。

ばったり会っただけのサマンサが、だんだん母性があふれ出てきちゃって、いろいろ問題もあるのに、乗り越えていくところがとても好き。
女性は自分の子にかかわらずどこかしら母性を注げるところがあると幸せなんだな。と思った。
居場所があるってことか。         (鼎)



category: ベルギー

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