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トコトコ名画座

「ヤング≒アダルト」 

ヤング≠アダルト


2011年 アメリカ
ジェイソン・ライトマン監督

シャーリーズ・セロンが、キティちゃんのTシャツを着ている!
これは観なくちゃ!!
と思っていました。

うん、面白いです。
イタくて、もの哀しくもなったりするけど、でも面白い。

ヤングアダルト小説のゴーストライターをしている37歳のバツイチ女性、メイビス。
都会で華やかに暮らしているけれどその実態はかなりがさつ。
皆から憧れて光り輝いていた高校時代が忘れられない。
そんな時に学生時代の元恋人から赤ちゃん誕生パーティのお知らせが届く。
あぁ、私の運命の人!
突然思い立ったメイビスは久々に故郷へ…。

シャーリーズ・セロンの熱演がお見事。
過去の栄光を引きずり、暴走する姿は、ホラー映画!?と思うほど。
ON とOFF の使い分けがすごい。
酒を飲みまくり、そのままベッドへ打っ伏す。
翌朝はコーラをペットボトルで一気飲み。
でもONの時は、ばっちりメイクに、セクシーな洋服、ピンヒールと
とっても格好いい(見せかけだけだけど)。
それでもメイビスのことを笑えない、憎めない自分がいる。
何だか気持ちが分かるような…。
ラスト、思い出のジャージをゴミ箱に捨てて足で踏みつけるシーンは大爆笑。
行け!メイビス!!
気まぐれな犬の扱い方も何だかしっくり。 (佳)
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category: アメリカ

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「山の音」 

山の音


1954年 日本
成瀬巳喜男監督

戦後の鎌倉で息子夫婦と同居する信吾と、
愛人を作って遅くまで家に帰って来ない夫に耐え、
尾形家に尽くす嫁、菊子。
家族、夫婦の形を問う映画。

ご飯の準備、お茶の用意、せっせと家事をする菊子。
笑顔はいつも絶やさない。
そんな菊子を優しく気遣う舅、信吾。
仲睦まじい二人の姿が、この家族の問題を浮き彫りにする。
直接的なシーンはないにしろ、菊子が鼻血を出して上を向くシーン。
介抱する舅。
ドキリとよからぬ想像をしてしまう恐ろしいショット。
もちろん原節子がとても美しくもあるんだけど。

脇を固める無神経でがさつな姑と、
ひねくれた出戻り娘(子供もナマイキ!)の存在が何ともいい。
下世話だけど、見ていて安心感を覚えてしまうのは何故?

女性は強い。強く生きるのだ!
そんな映画なのかも。  (佳)

category: 日本

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「ロング・グッドバイ」 

ロング・グッドバイ


1973年 アメリカ
ロバート・アルトマン監督

猫と暮らす私立探偵のマーロウ。
妻殺しで追われる親友をメキシコへ逃すが、彼は自殺。
別の依頼で、作家夫婦と知り合う。
同じ頃、ヤクザのマーティが自殺した親友が金を奪ったとやって来る…。
どうやら事件のにおい…。

猫好きさん必見です!!
冒頭、夜中の3時。
お腹のすいた猫に起こされる。
猫にごはんを…と思うが、お気に入りのキャットフードは空。
あり合わせは食べようとしない。
仕方なくスーパーに買いに行くが、お目当てのキャットフードは売切れ。
このやりとりの猫の演技がすばらしい!!
嘘みたいに完璧。
始まりからもうニヤニヤしてしまう。
その後も今度は犬にバトンタッチし、犬も随所で名演技!
道端の犬然り、作家夫婦の犬然り(海でのシーンはすごい!)。

探偵のマーロウが妙に力が抜けていて、終始タバコをふかしていて、
何とも格好いい。力の抜けたハードボイルド。
ラスト、並木道での軽快なステップは何だか気分がよくなります。
変わった形のマーロウのアパートも、
独特な世界を繰り広げる隣の裸の美女たちも何だかいいです。  (佳)

category: アメリカ

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「アニー・ホール」 

アニー・ホール


1977年 アメリカ
ウディ・アレン監督

ウディ・アレン監督の名作。
何だか久しぶりに観たくなった。
1977年アカデミー最優秀作品賞、主演女優賞(ダイアン・キートン)、
監督賞、脚本賞受賞。
観た印象としては地味。
地味だけど後からじわじわくる。

NYを舞台に、都会で暮らす男女の出会いと別れを描いた映画。
笑いを織り交ぜつつ、その実しんみり感じ入る作品。
ふわふわと浮き足立つような出会いの楽しさと、
徐々にすれ違って別れの気配を感じていく寂しさ。
楽しかった思い出。
でも前を向いて歩き出さないといけない必死さ。
恋人と別れた時を思い出しちゃいますね。

画面に向かってウディが話しかけてきたり、
過去の子供時代に出没したり、
幽体離脱してみたり、
まっすぐでないストーリーも可笑しな感じ。
ほろ苦さを感じる大人の恋。
久々に観てみたらやっぱりよかった。 (佳)

category: アメリカ

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「ある戦慄」 

ある戦慄


1967年 アメリカ
ラリー・ピアース監督

ある夜、地下鉄に偶然乗り合わせた人々が、
たまたま乗ってきたチンピラ2人に執拗に絡まれる恐怖の時間を描いた映画。

納涼第2弾!
この映画、本当に怖いです。
無軌道な若者が地下鉄の一車両のなかで、大声を上げ、走り回り、
乗客一人一人に絡んでいく。
実際にありそうな(?)、でもあったらすごく嫌なシチュエーション。
何をしでかすか分からない若者(ナイフを持っている…)。
知らないふりをしたり、注意をしたり、乗客もそれぞれ対応するが、
皆、返り討ちにあってしまう。
恐ろしいほどに緊迫した車内。
モノクロがより一層恐怖を掻き立てる。

乗客それぞれが地下鉄に乗るまでのドラマがきちんと描かれており、
それぞれの人格が分かりやすい。
車内でいちゃつくカップル、
「近頃の若者は…」と悪態ばかりつく紳士、
妻にあからさまに不満を示す夫、…
決してみんな善人ではないのだ。
そこをチンピラがこれでもかと攻撃する。

いや~な映画だけど、閉じ込められた車内の緊張感は、
ヒヤリとするに十分。
静かに幕を閉じるラストも私は十分恐怖!!でした。
「ある戦慄」という邦題は格好いいです。 (佳)

category: アメリカ

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