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トコトコ名画座

「ブロンソン」 

ブロンソン

2008 イギリス
ニコラス・ウィンディング・レフン監督

イギリスで最も有名な囚人ブロンソンことマイケル・ピーターソンを描いた作品。
日本未公開でしたが、ニコラス・ウインディング・レフン監督の「ドライブ」のヒットと、
ブロンソン役で注目されたトム・ハーディーの「ダークナイトライジング」出演により、
遡ってDVDがリリースされました。

バイオレンスたっぷりです。
「ドライブ」もそうでしたが、暴力シーン苦手なはずの私がじーっくり観ましたね。
この監督の色なのか奥行き感なのか、ひきつけられてしまうのです。
音楽もすごく好きなかんじーー。
この監督好きかも。

ブロンソン(マイケル・ピーターソン)未だに獄中、34年目。そのうち独房30年間ということです。
どこかしら滑稽で、なんだか愛すべきキャラでした。
ブロンソン役トム・ハーディーのフルチンファイトシーン(真っ裸シーン多し!)が好き。
劇場でブロンソンが演じる劇中劇みたいな演出も見ごたえある。トム・ハーディーってすごいね。

ブロンソンぶれない、ぶれなさすぎ・・・。ここ好きなシーン。

ブロンソン
暴力すごいけど、誰も殺してない。っぽい。
のに、34年も入ってる。  (鼎)
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category: イギリス

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「革命前夜」 

革命前夜


1964年 イタリア
ベルナルド・ベルトルッチ監督

青春映画に属するのかな。
左翼思想にとりつかれたブルジョワ階級の青年ファブリツィオ。
親友の突然の死(自殺?)、年若い伯母との許されない恋。
苦悩しながら模索する姿を描いた映画。

ゴダール監督に心酔していたということもあり、映像はヌーヴェル・ヴァーグっぽい。
突然鳴り響く音楽、即興演出、自由なカメラ…。
若き伯母ジーナ(アドリアーナ・アスティ)の美しさにそれはそれはうっとりする。
神経症気味という設定もあるのだけど、物憂げな感じが色っぽい。
長編2作目で、ベルトルッチ監督22歳のときの映画とのこと。
アドリアーナ・アスティの撮り方がすごいなぁと思う。
ファブリツィオと初めて一夜を共にするシーン。
すごく大人な撮り方。官能的。
きれいな人はずっと見ていたい。溜息ものです。

映画としては、ちょっと小難しい気も。
だけど、「暗殺の森」のような徹底的に計算された美しさとは別の、
若くて自由な美しさが随所に感じられる瑞々しい映画。
買い物をする二人の楽しそうな姿、始まりのドキドキもあって好きだなぁ。 (佳)

category: イタリア

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「ヴァンパイア」 



2011年 日本/カナダ
岩井俊二 監督


この映画は美しい。

高校教師のサイモンはアルツハイマーの母親と二人で暮らしている。そんなサイモンには裏の顔があった。自殺投稿サイトで出会った人と死を約束し、死に際に相手の血をもらうヴァンパイア。この映画には吸血鬼映画にありがちな人を震えさせる恐怖はない。

逆光の美しさ。リフレインされるピアノの旋律。終わりに立つ人の言葉。

25歳の女性が死ぬ直前に、私は人生をうまく楽しめなかった。でもいつか生まれ変わっても人間に生まれてきたいって言ってる。

「ヴァンパイア」は騒がれなくていい。
控えめにでも手放すことはないだろう一本です。(陽)

category: 日本/カナダ

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私の大好きな映画① 

「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」
 1985年 スウェーデン
 ラッセ・ハルストレム監督

15歳くらいの時に、はじめて観て以来、20年くらい?
私の中で、不動の第1位映画。
はじめて観たのは、祖母の付き添いでいた病院のテレビ。NHK、昼間だったと思う。
たまたま始まったその映画に、静かに惹きこまれた。
それまで映画といえば、“アメリカ”で、派手なエンターテイメントしか知らなかった私は、スウェーデン映画の、淡々とゆっくり進んでいく物語にとても心を奪われた。
こんな世界があるのだなぁーと、子供だった私は感動した。今では大好きなヨーロッパ映画との出会いの始まりもこの映画だったのだなーとしみじみ思う。
病院だったから、看護士さんの出入りや祖母からの注文、いろいろあったかもしれないのに、静かにこの映画を観たことしか覚えてない。それくらい、この映画に入り込んでしまっていた。

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母親と兄と愛犬シッカンと暮らすイングマル。
母親は病気で、ベッドで静かに寝て過ごす毎日。
ゆっくり休まなければならないのに、イングマルは、やることなすこと裏目に出て、母親をヒステリックに怒らせてしまう。
ある日、母親の療養のために、兄とイングマルは、田舎の親戚の家に預けられることに…。
“人工衛星に乗せられて死んでいったライカ犬、
僕の人生はそれよりマシだ”
幼いイングマルは、他の不幸と比較して、自分はまだ大丈夫と健気に生きる。

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大きな物語があるわけではないけれど、一人の少年が成長していく、受け入れなければならない悲しい現実や環境。何とも言えず心を打ちます。
スウェーデンの雄大な自然や、静かに響く音楽もこの映画に清々しさをプラスしています。
イングマルが比較する不幸話が結構ダークだったり、病気のおじいさんがイングマルに読んでもらう本がエロスだったり、温かい映画かと思いきや、ユーモアも満載で、意外とスパイスが効いているところがやっぱりこの映画の魅力だと思う。
不器用で怒られてばっかりだったイングマルが、田舎では生き生きと生活していたり、村の変わり者たちが、変わり者として温かく受け入れられていたり、田舎ののんびりした度量の大きさもまた魅力の一つ。女の子の方が、明らかに大人なのは、かえるちゃんやサガで一目瞭然。
何てことのない人生の一部分が、イングマルやまわりの人々含めみんな瑞々しく描かれる。
何度も観てるのに、観るたびに、胸に詰まって、涙が出てきてしまう。
健気に頑張ろう、と星を見上げたくなる映画。
シッカンをこよなく愛するイングマルが大好き。
かえるちゃんのさり気ない服の色あわせの可愛さも好き。
イングマルとかえるちゃんの語り合うシーンのシッカンのひもの長さも好き。
そういえば子供の頃の私のあだ名もかえるちゃんだった。
この映画の自然な飾り気のない清涼感。私の宝物のような映画です。 (佳)

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category: 映画もろもろ話

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「いとこのビニー」 

いとこのビニー
「いとこのビニー」
1992年 ジョナサン・リー監督

家族で楽しめる、安心感たっぷりコメディ映画。
うらぎりやねたみそねみなどが全く無い。
(最近観る映画がほとんどうらぎりねたみそねみだったもんで、新鮮!!)

大学生2人組ビリー(「ベストキッド」のラルフ・マッチオ)とスタンがアメリカ南部へドライブ旅行に。
その途中で、不運にも、ちょっとした思い違いで、殺人事件の犯人にされてしまう。
ビリーの親戚で弁護士がいるということで、いとこのビニーに弁護を頼むことに。

外見もぜんぜん弁護士らしくないビニー(ジョー・ペシ)がフィアンセのリサ(マリサ・トメイ)とニューヨークからやってきた。
ビニーは実は、試験に6回目でやっと受かった弁護士になりたて6ヶ月で、しかも法廷にも行ったことがないと・・・・。

アラバマ州の法律本を読みながら、服装や言葉使いで法廷侮辱罪になったりしながら、最初はダメダメだったけどだんだんノッてきて弁護士らしくなってきちゃいます。


ほどよくいろんな伏線があって、
南部の料理がヒントになったり、
(私、ただいまアメリカ南部料理に興味があるのでいろいろ楽しかった!!)
そしてリサ役のマリサ・トメイがかわいい!
80年代のファッションをがっつり着こなしててうれしくなるよ。
全身花柄オールインワンはかわいかったなー。

マリサ・トメイはこの映画でアカデミー助演女優賞をもらってます。
演技してるようなしてないような力を抜いたかんじが良かったね。 (鼎)

category: アメリカ

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