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トコトコ名画座

「散歩する惑星」 

散歩する惑星
2003 スウェーデン
ロイ・アンダーソン監督

構想20年、撮影4年。
この時代にCGを全く使っていない、シーンごとにセットを作り、ローテクを駆使した映像です。
壮大なアナログ。
びっくりするくらいスケールあるし。
みんなよく監督についていった!慕われてますね。

この星の人は何かうまくいかない人が多いね。
観ていると、老いたもの、老いていくものしか存在してないのを途中で気がつくのだが、不気味&ファニー。。
希望がゼロ感なのに、どこかおかしくて。

散歩する惑星
このシーンが好きです。


老いたものや老いていくものしかいない。
子どもはすてられ、
若者は病院に。
こっけいに描いているけど、
・・・実はノンフィクション?!かもね。   (鼎)
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category: スウェーデン

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「灼熱の魂」 

灼熱の魂

2010年 カナダ ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督・脚本

原作はレバノン生まれでカナダに移住した劇作家ワジディ・ムアワッドの
「焼け焦げる魂」(原題「Incendies(火事)」)という2003年発表の戯曲。
(戯曲でどう表せるんだろうこのリアル。)

レディオヘッドの音楽ではじまるその最初のシーンは一番目を凝らして観てしまう。

この映画、映画とは思えない。
迫真過ぎて身につまされるし、自分の心臓からギリギリと音が聞こえるような切迫感が終始ある。
みんな本当にあったことなんだと思ってしまうよ。ドキュメンタリーみたい。

双子(姉弟)の母親が急死する。
母親は双子にそれぞれ手紙を用意していて、
姉には、(生きているとは知らされていなかった)父親を探し出して、渡してほしいという手紙が託されていて、
弟には、存在さえ知らされなかった彼らの兄に渡してほしいという手紙が入っていた。
ふたりは母の故郷レバノンに行くのだが、母の隠されていた過去がすこしずつ明らかになっていくにつれ、
その残酷な真実を受け入れていく。

レバノン内戦が背景にあって、
母親は翻弄されていくのだけど、
こうするしかないし、
生きていくしかないし、

双子も真実を知らなくてもよかったか?というと、
いや、知るべきだった。と思う。


手紙は渡せた。

手紙の文はジーンときた。
母の深すぎる人生に。      (鼎)

category: カナダ

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「フラッシュバックメモリーズ」 

フラッシュバックメモリーズ


2012年 日本
松江 哲明監督

事故で記憶に障害を負ったディジュリドゥ奏者GOMAを追ったドキュメンタリー。
ディジュリドゥとは、オーストラリアの先住民アボリジニの金管楽器。
世界最古の管楽器と言われている。

「記憶の一部が消えてしまう」
「新しいことが覚えづらくなる」
2009年の追突事故による軽度外傷性脳損傷。
昔の写真を見ても何故自分が笑っているのか覚えていない。
「自分だけがどこの時間軸にも存在していないような気がする」(日記より)

上映時間のほとんどがライブ映像。
演奏するGOMAの後ろに映し出される過去の映像、家族の写真、GOMAの日記、奥さんの日記、
事故のアニメーション、事故後に描き出したというGOMAの絵…。
現在と過去。忘れてしまったかもしれない記憶。
でも、その音楽とライブパフォーマンスに身を委ね、陶酔する。
これは映画館で3Dで大音量で観たかったなぁ。
音楽とともに生きる、その姿をストレートに描いた傑作。 (佳)

category: 日本

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「アカルイミライ」 





2003年 日本
黒沢清監督

初めて観た高校の頃から、心に残り続けている映画。

おしぼり工場で働き、無気力で抑制された日常を生きる青年。
ある日、罪を犯し自殺していった友人から'アカクラゲ'を譲り受ける。アカクラゲは妖しい光を放ち、毒性を有す生き物。

映画=感情移入と考えてる人には分からないかもしれない。正常=異常、隣り合わせであることを前提に流れているから。でもそれが日常なんでしょう。

川で放たれたクラゲは、自分の居場所だと知ってる海を目指し流れていく。
毒を持ったまま。
人はどこにいけばいい。

家庭を持ったり、夢を達成することで満たされるのか。

他の人が見ればきっと、笑いとばすような。
安易な共有を拒んだとてもかっこいい映画。(陽)

category: 日本

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「太陽を盗んだ男」 





1979年 日本
長谷川和彦監督

太陽を盗んだ男


理科教師がプルトニウムを盗み、部屋で原爆作っちゃって、国家に野球ナイターを延長してほしい、ローリングストーンズ来日させてなんて無茶な要求をする。でも、人命のため国家は従う、従う。

そんな映画。時代性からか一度目の観賞ではあらが目立ったんだけど、何度みたか分からない今では。


ぶっ飛んでます。ただ非日常とか奇想天外などではなく、普通の人間の歪んだ心。普通ってなんだ、くそ。日常が内だけではなく世界も巻き込んでしまうっていう。

教師を演じるのはジュリー。刑事は菅原文太。

交通規制無視のカーチェイスなどツッコミところ満載。そんな時代のエネルギーが羨ましい。

多くの派手なシーンがあるなかで、電車の冒頭が好きだな。窓ガラスやアップの顔が何となく青よりの色で白い字でクレジットが出るところ。それと実験室みたいな部屋で原爆作っちゃうシーン。ボブ・マーリーに合わせオーオーって叫ぶとこ。


僕にとって映画は現実から一時的に逃避し幻想を見せてくれるものだった。

自意識過剰で悶々している若者に。
I WANNA KILL MYSELF... (陽)

category: 日本

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