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トコトコ名画座

「ファイト・クラブ」 

ファイト・クラブ


1999年 アメリカ
デヴィッド・フィンチャー監督

面白い!!!
映画の話をしている時に、薦められて、観てみたら、
すごく面白かったー!
薦めてくれてありがとうー!

主人公は平凡な会社員。
仕事は自動車会社のリコール調査。
プライベートは高級なマンションに住み、北欧家具に囲まれ、
スタイリッシュは生活を送る。
ただ心は満たされず、彼は不眠症だった…。
出張途中の飛行機で偶然隣同士になった謎の男、タイラー。
意気投合した2人は、ファイト・クラブという殴り合いの秘密のクラブを作るが…。

暴力の洪水。
観ていて痛々しい。
だけど何だかスカッとするものも感じてしまう。
殴りあう音、飛び散る汗、噴き出す血。
痛みとともに‘生きている’ことを実感する。
タイラー役のブラッド・ピットが、恐い男でこれまた格好いい。
詳しいことは書けない映画だけど、この映画が人気があるのは、納得!
主人公を見ていると、自分とそんなに変わらない気がする。
もしかしたら、自分の中にもこういう衝動があるのかも。
描いているのは暴力だけれど、本当に描きたいのは暴力じゃないんだね。
ラストの一瞬の静けさが、主人公の求めていたものだったはずなのに。
切ない映画。
すごく面白かった!!     (佳)   
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category: アメリカ

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「リバー・ランズ・スルー・イット」 

リバー・ランズ・スルー・イット


1992年 アメリカ
ロバート・レッドフォード監督

1912年、モンタナ州の田舎町ミズーラ。
牧師の父と、2人の兄弟の、フライ・フィッシングを通じた絆を描いた映画。

有名すぎて今まで未見でした。
もったいない!素晴らしい映画ですねー。
大自然の美しさ。
渓流の、水の流れの中に射す光。
森の中を照らす太陽の光。
スローモーションで見せるフライ・フィッシングの美しさ。
その趣き。何だか優雅だなー。
釣りが好きな人の気持ちが分かる気がした。
私も水の中に入りたくなった。

真面目な兄ノーマンと、大人になってもやんちゃなところが残ったままの弟ポール。
ポール(ブラット・ピット)が自然の中で見せる笑顔に何度胸がときめいたことか。
ステキです。
家族の絆と、それでも入り込めなかったそれぞれの距離感を兄ノーマンの回想で振り返る。
人生の光と影。
でもそれはその時その時で当たる場所も出来る影も変わる。
大人になってからも一緒に釣りに出かけ、そこに言葉はいらなくて、そういう家族、兄弟の姿はいいなぁと思った。
全編を通しての、美しさに、どっぷりとはまった!
子供時代のポールがまた可愛くていいなぁ。  
おすすめです。     (佳)

category: アメリカ

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「メランコリア」 

メランコリア
2011年 デンマーク
ラース・フォン・トリアー監督

観ている最中はぜんぜん何とも
むしろ苦痛だったのに、
2日後、反芻してるうちに好きになっちゃった映画。
こんなのはじめてですわ。

新婦ジャスティン(キルスティン・ダンスト)は姉夫婦(シャルロット・ゲンズブール キーファー・サザーランド)の豪邸で結婚式を行うことに。
ジャスティンは躁鬱なのか、気持ちがそうとう不安定。。
大幅に遅刻したり、幸せいっぱいな表情をしたかと思うと、退席したり、途中でドレス脱いでお風呂に入ったり。。
(映画の前半はこの結婚式のやるせないかんじが続きます。)
そのあと、
巨大惑星メランコリアが地球に向かって近づいていることが判明し、姉の夫(キーファー)は絶対衝突はしないと言って息子と楽しみながら望遠鏡で観測するが、
姉(シャルロット・ゲンズブール)は心配でインターネットで夜な夜な調べると、ネット上ではメランコリアが地球に衝突するかもしれないという情報が錯綜していた。。。

キルスティンがすごくいい。
上司にバッサリ言うとことか、
「灰の味がする」と泣き崩れたり、
お風呂になぜか入れなかったり、
メランコリア光浴を川岸でまっ裸でしたり、
全部納得しちゃう。

ラストもいいんじゃないかなー!
鬱の人は
ハイプレッシャー時には一番まともということかな。

どこかの映画ブログで「このラストに共感する人は要注意(ビョーキ)かも」って書いてあったさ。
えー!?そうかなー。
ある種、理想かもよー。

メランコリアが美しい。   (鼎)

category: デンマーク

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「リアリズムの宿」 

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2003年 日本
山下敦弘監督

初めて観たの何年前だろう。
鳥取を舞台に駆け出しの映画監督と脚本家の男、東京からやってきたという冬の寒い海でなぜか裸の、女が織り成すロードムーヴィー。

この映画はね、一人で観ないと。
クスクスと笑ったり、すぐムキになったり。なんでもない日々の空気や他愛のないかかわりが不思議と心地いいのです。宿は予約してなくて泊まれない。やっと泊まれた宿も風呂熱いし、味噌汁メインで出てくるわで大変。味噌汁は片隅にいてくれ。

二人の男は片や童貞、片や長く付き合ってた彼女と別れたばかり。そんな二人に分かりあえるものなどなくて。男にとってそれはとても大切なことのようで。そこに女の子が入ることで渋滞しがちなふたりにも、物語にもウィット感を与えている。

鳥取の片隅の空や雪模様は、行ったことのないフィンランドのよう。
肩の力が抜けているようで、寂しくて笑っちゃいそうな。静かな覚悟の映画。忘れないから!(陽)

category: 日本

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「ル・アーヴルの靴みがき」 

ル・アーヴルの靴みがき


2011年 フィンランド
アキ・カウリスマキ監督

わー、やっぱりすごくいい映画。
アキ・カウリスマキ監督!!やっぱりいい。
「街のあかり」から5年ぶりの映画。
評判どおりいい映画です。
ぜひぜひ観てほしい。

北フランスの港町ル・アーヴル。
靴みがきをしているマルセルは、妻アルレッティと、
愛犬ライカ(!)と慎ましく暮している。
ある日、アフリカからの密航者で警察に追われている少年イドリッサと出会い…。

小さな町の、近所の、八百屋さん、パン屋さん、バーのママ…。
それぞれの、優しさで少年を助けようと奮闘する。
何ていい映画なんだろうー。
アキ・カウリスマキ監督ってこんなにセンス溢れる人だったかな?
全てのシーンが絵になるよう。
ちょっとくすんだ水色や緑や白。
ツートンの配色。
どの色も、どの絵も、好きだなー。
犬のライカは、お馴染み、監督の愛犬です!
リトル・ボブのところは思わず笑ってしまったのだけど、
彼は地元の本物のロックンローラーとのこと。
大人たちも過去にいろいろなことがあったのだろうなぁ…と
思いを馳せながら、この映画に心が温まった。
映画の奇跡にどっぷり浸りましょう♪   (佳)

category: フィンランド

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「渦 官能の悪夢」 

渦
2001年 カナダ
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

「灼熱の魂」の監督。
「灼熱の魂」もすごい展開だったけど、これもまた。
よくこんなシチュエーション思いついたな・・・と。

大女優を母に持つ若くて美しい女性ビビアン、自分のブティックを持つ華やかな成功者に見えるが、
何かいつも満たされない。
おそらく行きずりの関係を重ねている。堕胎シーンがリアル。
ある日、いやなことが続いたこともありバーで酒をあおって、車で帰る途中、男をひき逃げしてしまう。
朝になり思い出し、あせって現場に行くが形跡が何も無い。。。。通報も無い。

男は怪我したまま自宅に帰り、そのままキッチンで死んでしまっていたのだ。

ビビアンはあるきっかけでそのことを知り、身寄りもないだろうと、罪の意識から調べた火葬場に行くと、
死んだ男の息子に出会って・・・・・・。


始まってすぐ、間違えて借りた?とうろたえました。
思いがけない映像から入ります。
赤茶けた汚い倉庫の中で、ごっつい魚が、ナタで頭切られそうになりながら、
しわがれ声(のフランス語)でこの物語のナレーションを始めるのだ。
切られてからも「ぇあ。」とか言うし。(そこ気に入った。)

水や水しぶき、湖、海。水シーンが多い。
食べたり、排泄したりするシーンも多い。
足の裏が真っ黒だったり、
生々しい。
潜在的に不安にさせる。

刃の上を歩くような、不安感のあるまま、
でもでも世界は前向きにしか進まない。
不思議なポジティブ。
なかなかいいよ。          (鼎)

category: カナダ

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「恐怖のメロディ」 

恐怖のメロディ



1971年 アメリカ
クリント・イーストウッド監督

カリフォルニア、モントレーの地方局でDJをしているデイブ(クリント・イーストウッド)。
いつも‘ミスティ’をリクエストしてくる女性とある日バーで一緒になり…。
単なる出来心の一夜だったのに、その日を境に付きまとわれることに!!
ストーカーという言葉がまだなかった時代に作られた映画だそう。
クリント・イーストウッド初監督作品。

一見綺麗な女性、イブリン(ジェシカ・ウォルター)がとても怖い。
次の日、笑顔で突然(!)現れる姿に感じる不安感。
その後徐々にエスカレートしていく行動。
女性から見ても怖い…。何だか危ない…。
明るい姿から一変、汚い言葉で相手を罵る姿の恐ろしさ!!
だんだんと生活を脅かされ、精神的に追い詰められていくデイブ。
思いを寄せる別の女性トビーがいて、今までどおり世の中を飄々と渡っていくはずのプレイボーイがそうできなくなっていく…。
何だか観ていて可哀想~。
自業自得なんだけども。

イブリンがいない間のデイブとトビーの森林セラピーなラブシーンが不思議。
やたらと岩場の景色が多いのもゴツゴツしてていい。
追い詰められていく映画なのに、音楽フェス(モントレー・ジャズフェスティバル)や、オープンカーの空撮、美しい海岸風景、妙に開放的な余裕を感じた。  (佳)

category: アメリカ

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