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トコトコ名画座

「WALKABOUT 美しき冒険旅行」 

WALKABOUT


1971年 イギリス
ニコラス・ローグ監督

わー、すごい映画。
今までに観たことのない様な独特な映画。
構図、映像美、ストーリー、音楽の入り方、どれをとっても全てが初体験。
すばらしい。

オーストラリアの都会育ちの姉弟。
父親と砂漠をドライブ中に、父親は突然ピストル自殺。
砂漠に2人、取り残される。
町を求め、水を求め、さまよい歩く2人の前に、アボリジニの少年が現れる。
少年は、昔からの風習に従って、放浪の旅(WALKABOUT)をしていた。
少年と、姉弟は行動を共にするようになる…。

砂漠をさまよう姿はまさにアドベンチャー。
少年と出会ってからの、サバイバルと、瑞々しく満ち溢れる日々の生活。
自然と生きる、ということは、過酷で、残酷で、そしてやっぱり美しい。
言葉が通じないながらも、心を通わせていく。
小さな弟の無邪気さが、この映画の潤滑油。
少年と少女の間に、芽生えたものもあったはずだけど…、
起こってしまう悲劇…。

まるでドキュメンタリーのような神秘性。
水の透明感。輝き。
失われたもの、の荘厳さ。
一度観たら記憶に残る、忘れられない作品。      (佳)
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category: イギリス

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「キングコーン」 

king corn
2007年 アメリカ
アーロン・ウルフ監督

とうもろこしドキュメンタリー。
食の世界のキングでした、コーンは。

大学卒業を控えた親友同士のイアンとカートは、
ある化学者のラボを訪問した。
食べているものがレコーダーのようにわかるという髪の毛。
ふたりとも調べてもらったら、髪の毛がほぼとうもろこしで成り立っていた!
とうもろこしに急激に関心を持ったふたりは、
自分たちで実際作って、そしてどういう道をたどるのか見てみたくなった。
アメリカ国内生産一位のアイオワ州へ。

素直なふたりが体験していくことは・・・・。

いやー、
悪いのかいいのか、
とうもろこし(飼料用)、すごい作り方です。
食(肉とか甘味料)の世界はけっこうすごいことになってるね。

貧乏人は太って、金持ちはスリム?!

批判じゃなくて、
「ギャップをうめる役」と監督談。

コーンブレッドとかコーンチップ大好き!
私の髪の毛はコメだといいなー。 (鼎)

category: アメリカ

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「偽りなき者」 

偽りなき者


2012年 デンマーク
トマス・ヴィンターベア監督

デンマークの小さな町。
教師として勤めていた小学校が廃校になり、幼稚園の先生として働くルーカス。
離婚して、子供とも離れて暮らす生活。
仲間たちと狩猟をして、酒を飲み交わす、そんな日々。
ある日、ルーカスにプレゼントを受け取ってもらえなかった園児クララが、
ちょっとした仕返しで園長先生についた嘘。
その嘘によって、ルーカスの生活は一変。
世間から白眼視され、孤立していく…。

ヒィィィィ…。
おっそろしい映画。
真面目で、いたってフツーの男性が、ちょっとした少女の嘘で、転落していく…。
胸がイタくてイタくて見ていられない!!
が、ルーカス(マッツ・ミケルセン)の、凛とした佇まいと、
少女に向ける、優しい心遣いに、人としての素晴らしさを感じる。
(マッツ・ミケルセンは、第65回カンヌ国際映画祭男優賞を受賞!)
父親の無実を信じ、支える息子マルクスの存在にも救われる。

少女の嘘。
でも、突然あんなコトを口にしたら、やっぱり大人はパニックになるかな…。
ルーカスは全く悪くないのだけど。
人を信じる、って難しいね。
デンマーク映画、何気ないインテリアがセンスいいです。
強く、前を向いて生きるのだ。 
「光のほうへ」のトマス・ヴィンターベア監督。     (佳)

category: デンマーク

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「MUD(マッド)」 

MUD
2013年 アメリカ
ジェフ・ニコルズ監督

アメリカ南部アーカンソー州。
ミシシッピ川岸でボートハウス(水上生活)で家族と暮らす少年たち(タイ・シェリダン、ジェイコブ・ロフランド)と、
川の中州の小さい島で身を隠していた男マッド(マシュー・マコノヒー)との出会いからはじまるリアルなのに
ある意味ファンタジーな展開。
家族、
恋、
信じること。

悲しい寂しいひどいもんだが人生て、ひたすらに。
心の中の愛を信じて生きるのだわ。

なんて純粋な男子たち(大人含む)よ!
目だけで私うるっとなったぜよ。

アメリカ南部
自然が美しいね。(鼎)

category: アメリカ

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「海辺のポーリーヌ」 

海辺のポーリーヌ


1983年 フランス
エリック・ロメール監督

15歳の少女ポーリーヌは、年上の従姉妹マリオンと一緒にノルマンディの海辺にバカンスにやってくる。
マリオンは砂浜で知り合った中年男アンリと恋仲に。
昔の恋人ピエールもそこに加わる。
またポーリーヌにも、少年シルヴァンが声をかけてきて…。

眩しいくらい、爽やかな夏の海で繰り広げられる恋のさや当て合戦。
それぞれの恋愛観を語る冒頭、大人の恋の映画なのね、と思いきや、
どんどんどんどんおかしな方向へ。
その進み具合が何とも可笑しい。
大人たち、大丈夫かしら?
なんて思ってしまうトホホな恋愛模様。

ひと夏の苦い経験を経て、爽やかに大人になっていくポーリーヌの清々しさが、
何とも言えずステキ。

“言葉多き者は災いのもとなり”

冒頭の格言のとおり。
冷静に大人たちを見つめるポーリーヌ。
セーラー服がかわいい。
ふっわふわの紫陽花がとても綺麗。
ラストの、マリオンの前向きな恋愛観もいい。
車が去り、閉められた門の前で、クスクスとひと夏の思い出に浸ります。  (佳)

category: フランス

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「死霊館」 

the conjuring
2013年 アメリカ
ジェイムズ・ワン監督

超常現象や霊の研究者であるエドとロレイン・ウォーレン夫妻の取り扱った多くの例から、
ロレインがもっとも邪悪で思い出したくないというペロン家の実話を映画にしたもの。
出来上がった映画を観て、ロレインいわく誇張した部分は無かったと。

表情や物音で恐怖を表現してます。
血などほんの一瞬出てくるだけ。
でもそのぶん怖いよ、本当の話だっていうんだもん。

うちも古い家なので物音たくさんある。
悪魔が三位一体を否定してるのか?

ロレイン役の女優さん、ヴェラ・ファーミガ好きです。(鼎)

category: アメリカ

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「モスキート・コースト」 

モスキート・コースト


1986年 アメリカ
ピーター・ウィアー監督

アメリカの管理された文明社会を嫌うアリー・フォックスは、
妻と4人の子供たちを連れて、中米ホンジュラスの密林
“モスキート・コースト”へ移り住む。
文明とは無縁のジャングルを開拓し、発明家でもあるアリーは、
そこで巨大な製氷機を作り上げる…。

とても面白い映画です。
暗くて、地味だけど、すごく好き。
自分の意思をとことん貫き通す偏屈親父にハリソン・フォード。
その父親に翻弄される長男にリバー・フェニックス。
尊敬している父親の眩しさが、ジャングルの中で、徐々に陰りを見せていく。
影のある繊細さを、リバー・フェニックスが見事に演じている。
やっぱりすてきな俳優さんだったのだなぁ。

夢を抱いて、モスキート・コーストに辿り着き、家族総出で家を造り、
畑を作り、生活を満喫する。
だけど、ジャングルの中にそびえ立つ製氷機の違和感が、
その後、アリーをどんどん追いつめていく…。
暴走するアリーにどこまでついていったらいいのか…、
妻の苦悩や、長男や次男の葛藤。
双子の妹は、まだ小さくて置かれた状況が分かっていなくて、
台詞もほとんどなくて、何だか天使みたい。
父親はどこまで絶対なんだろう。
大人になること。
そして限りなく広い世界。
いかだの上の‘家族’の姿に、後からじわじわと感動した。   (佳)

category: アメリカ

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