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トコトコ名画座

「獅子座」 

獅子座


1959年 フランス
エリック・ロメール監督

エリック・ロメール監督、長編第1作。
伯母の遺産を相続する当てがはずれ、一文無しになってしまうピエール。
そんなピエールがパリの街を彷徨う姿を描いた映画。

自称音楽家のピエール。
ちょうど40歳になったところ。
太っている。
画面に映る街を彷徨う姿が哀しい。
フットワークの重さがそのままずしんとくる。
友人たちは、バカンスへ出かけ、お金を借りたくても借りられない。
歩きすぎて磨り減る靴。
汚れてくるシャツとパンツ。
哀しいー。
でも、この映画は、この時代のパリの街がよく分かる。
カフェやパン屋、商店、セーヌ川のほとり…。
少しずつ浮浪者に落ちぶれていくピエールとともに、パリの街を彷徨い続ける。
目線は下から。
「この汚いピエール(石)め!」
ピエールが憎み、悪態をついていたパリの街。
それでも観終わった後、パリの街がキラキラと眩しく感じられるから不思議。 (佳)

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category: フランス

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「三匹荒野を行く」 

三匹荒野を行く

1963年 アメリカ
フレッチャー・マークル監督

どうぶつが主役のディズニー実写映画。
ほっこりしてしまうのかと思いきや、
ガチで冒険ものです!犬&ネコの演技が半端じゃないっ!
監督、アニマルトレーナー、撮影監督、助手のみなさんに脱帽ですわ。
主役の犬猫さんたちがいい演技するんです。
脇役の動物たち、うさぎ、くま、やまねこ、鳥、魚なんかもいいのだ。
あと、カナダ(が舞台)の大自然が美しい。

ハンター教授家族と暮らす、ラブラドールのルーア、ブルテリアのボジャー、シャム猫のテーオ。
教授が夏の間イギリスで講義することになり、友人のジョンが3匹を預かることになった。
ある日、ジョンが出かけ、さびしくなった3匹は自分たちの家ハンター家まで320kmの旅に出発したのだった。
激流にのまれたり、山猫と格闘したり、クマを追い払ったり、
いろんな人間たちに出会いながらのロード(?)ムービー。

3匹の友情の絆が映画を超えてるよ。

60年代映画は丁寧な手仕事が感じられますね。(鼎)

category: アメリカ

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「ヘルハウス」 

ヘルハウス


1973年 イギリス
ジョン・ハフ監督

きちんとした正統派オカルト映画。
「屋敷で幽霊の存在を確かめてほしい」との依頼を受けた物理学者ライオネル。
“地獄邸”と呼ばれる古い館…。
ライオネルとその妻、女性霊媒師のタナー、
20年前に館の調査に参加したことのある男性霊媒師のフィッシャー。
タイプの異なる4人が怪しい館に乗り込むが…。
次々と起こる怪奇現象。
一体この館にはどんな幽霊が…!??

怖いです。とてもシンプルに。
若くて感受性の強いタナーが、一番の標的に。
夜な夜な現れる不気味な霊…。
そう。この屋敷に昔住んでいたのは、殺人、吸血、死姦、人肉食い…という異常性癖者、
ベラスコという人物。
27人もの人間を屋敷で惨殺し、その後姿を消したという…。
そんなベラスコのせいか、可愛いタナーと美しいライオネルの妻が、妖しい標的に。
ホラーなんだけど、何だか変な方向のホラー。
でも正統派を保ってる。
霊を信じない物理学者ライオネルの持ち込んだ霊を退治する機械(?)と、
霊媒師による霊との対決。
ゴシックな雰囲気もたっぷりと感じさせ、見ごたえありです。
屋敷に入っていく始まりの、屋敷が纏う不気味な空気と、屋敷から出て行くラストシーンの静けさがいい。
これから始まるよ~、といった面持ちで登場する黒猫も好き。   (佳)

category: イギリス

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「闇の列車、光の旅」 

闇の列車、光の旅
2009年 メキシコ
ケイリー・ジョージ・フクナガ監督

始まってすぐくらいに、いやーな(残酷)エピソードがあって、これから90分大丈夫かな・・と自分を心配したけど、
全体的にそれほど(思ったより)重く描いてないし、中南米のリアルな社会を中立的に描いたかんじ。集中して観れちゃいました。

メキシコギャングのカスペルは悪事をしながらも、大好きな彼女に会うために、シマの見回りを怠っていた。
ホンジュラスに住む少女サイラは、アメリカから強制送還された父と、父の弟(伯父さん)とアメリカに入国することを決め、列車の屋根に乗り、危険な密入国の賭けに出る。
ふたりはあるきっかけで出会うのだが・・・。

ギャングやだわー。

おばあちゃんの言うことは聞くべきだね。これ感想。

メキシコの逃げ場の無いギャング社会は、今も繰り広げられているのかな。
少年がピストル携帯してる。(手作りピストルみたいなデディルだった。)
マチェーテも持ってた。怖!

因果応報
自分のせいじゃなさそうだけど、やっぱり自分がしたことが返ってくるのかー。

ふたりの、恋心手前みたいな、抑えた感情が素敵で、いい映画だった。(鼎)

category: メキシコ

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「私は猫ストーカー」 

私は猫ストーカー


2009年 日本
鈴木 卓爾監督

ほんわかムービーです。
舞台は、“猫額洞”という古本屋さん。
“猫額洞”でアルバイトをするイラストレーターの卵のハル。
恋愛話大好きなアルバイト仲間、真由子。
本好きで寡黙な店主。
店主の奥様。飼い猫のチビトム。

古本屋にいる時は、チビトムと。
一歩外に出ると、町で出くわす猫たちの後を追いかけるハル。
路地にいる猫たちは、実際の猫。
谷中、根津、千駄木、…‘谷根千’の猫たち。

かわいいー、を期待して見るときっと拍子抜けかも。
静かに猫とそっと距離を縮める、
その距離感を静かに楽しむ。
猫とは一生懸命距離を縮めようとするハルが、
人とはしっかりと距離をとろうとする、
そのかたくなさ。
不器用なんだね。気持ちは分かるけど。

猫1匹が周囲にもたらす恩恵は思いのほか大きい-、
猫仙人と呼ばれる老人が語りだす。
「猫は世界を救うんですよ。」
猫大好きな私も共感。         (佳)

category: 日本

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「ゼログラビティ」 

gravity
2013年 アメリカ
アルフォンソ・キュアロン監督

何個も宇宙モノ映画観てきたけど、最近は漫画「宇宙兄弟」にも、のめりこんだけど、
この映画で初めて、やっと本当に、
宇宙に興味が持てた気がする。
観終わってから興味がわいてわいて、
その点でこの映画はすごいと思うのだ。

重力も酸素も音も無い世界を、
そして絶対的な寂寥感も、
しっかり表現してたからかな。。

上下もぜんぜん関係ないアングルでふわふわ、と
すさまじい衝突も無音ってとこが気に入りました。


気になったのは宇宙ゴミそうとうありそうだな・・と。
地球人の自由にしすぎじゃないの?  (鼎)

category: アメリカ

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「恋の渦」 

恋の渦


2013年 日本
大根 仁監督

何と!
面白すぎです!!!
と言っても大声ではおすすめしにくい。
すごく下品。すごく下世話。
最初、しまったー、と思いきや、どんどんどんどんハマッていくから不思議。

部屋での鍋パーティーに集まった男女9人。
目的は、イケてないオサムに、女の子を紹介すること。
そこにやってきたユウコ(ブスという設定…)。
全然盛り上がらず鍋パーティーは終了。
各自、自分の家に帰って行く…。

ここから男女9人の恋愛模様。
舞台はリーダー格のコウジの部屋、
コウジの弟のナオキの部屋、
オサムの部屋に、
同居中のユウタとタカシの部屋。
男子の4つの部屋のみ。
それぞれの部屋を行ったり来たり!?
あれ????の連続。
若い人たちの中には、こういうことありそうです。
それぞれの人物設定がぴったり。
何だか実際の人、そのままみたい。
有名な人は出ていないけど、上手いなーと思う。

低予算で撮影日数わずか4日だそう。
それでこんなに面白い映画が出来るんだー。
鑑賞にはちょっと注意が必要。
お堅い人には厳しいかも。
でもとても面白かったー。       (佳)

category: 日本

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「バッドルーテナント/刑事とドラッグとキリスト」 

バッドルーテナント
1992年 アメリカ
アベル・フェラーラ監督

ルーテナントとは警部補のこと。
ニューヨークが悪っぽさプンプンの時代だね。

ニューヨークの刑事LT(ハーヴェイ・カイテル)は仕事そっちのけ(というかテキトー)で、
賭け事やドラッグやワイセツ行為にまみれまくりの毎日。
ある尼僧が2人の男にレイプされる事件がある。
担当になったLT。
その尼僧はひどいことを受けたのにもかかわらず犯人を「許す」と言う。
理解できないLTはそのあたりから「壊れ」始める・・・・。

映画の最初からラストまで、野球ナショナルリーグのニューヨークメッツ対ロサンゼルスドジャースのチャンピオンシリーズ優勝決定戦が、からんできていて、時間の流れというか、主人公LTの追い込まれる様子とか同時進行していて見事。

後半LT「壊れ」まくってわけわからんかんじになりつつたたみかけていく展開とか好き。
私はハッピーエンドだと思った。みんなはそうは思わないかもだけど。(鼎)

category: アメリカ

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