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トコトコ名画座

「ミツバチのささやき」 




1973年 スペイン
ビクトル・エリセ 監督


小さな頃の何を見ても新鮮なまなざし。
穏やかだと思ってた毎日がふとした瞬間、滑稽で掴みどころがなく思える。思い返せばこんなだったけなぁ。

スペイン内戦後のどこか喪失感を抱えた暮らし。


どこか中性的なイザベルとアナの姉妹。
探していたフランケンシュタインにアナは会えたかな。
アナのささやかな心の変化。さまよってさまよって。

'目を閉じてつぶやけばいい。わたしはアナよ'

見終わった後もずっと繰り返してる。(陽)
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category: スペイン

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「パッション」 

パッション


2012年 フランス・ドイツ
ブライアン・デ・パルマ監督

面白いー!!
広告業界で働く女性の仕事や恋を巡る争い。
嫉妬が渦巻く世界。

‘女の敵は、女’
というのがキャッチコピー。
怖い。
働くってこんなに怖いことだったんだー。
顔面蒼白しながら鑑賞。

若くして大手広告会社のエグゼクティヴにのぼりつめたクリスティーン。
ベルリン支社を任されている、美しくて野心溢れる女性。
クリスティーンの部下イザベルは、スマートフォンの広告で斬新なアイディアを思いつく。
ロンドンでのプレゼンは大成功!
意気揚々とベルリンに帰ってくると、クリスティーンが手柄を横取り。
二ユーヨーク本社への復帰を取り付けていた…。

ドロドロとした女の戦い。
イザベルを自分の操り人形のように手中に納めたいクリスティーンと、
クリスティーンへの屈辱を晴らしたいイザベル。
駐車場でのイザベルの嘆きには、私もキッーってなった。悔しい!
後半の殺人シーン。
画面が2分割になって映し出されるドビュッシーのバレエ「牧神の午後」。
犯人は誰?
イザベルの精神状態は?
ユラユラとふらふらと、まるで白昼夢のよう。
私も何が何だか分かんなくなった。     
独特な世界観の映画。           
さすがブライアン・デ・パルマ監督!     (佳)

category: フランス

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「少女は自転車にのって」 

少女は自転車にのって
2012年 サウジアラビア・ドイツ合作
ハイファ・アルニ・マンスール監督

サウジアラビアは映画館禁止の国だそうです・・・。(うっそ・・)
この映画は、現地で初ロケで、しかも女性監督さんです。

サウジアラビアでは女性があらゆる制限をされているのですね。
ひとりで外を歩いてはいけないとか、自転車も乗ってはいけない。車の運転もしてはいけない。
家族以外の男性といっしょにいてはいけない。
男の人に見られてはいけない!?
外出時は黒いベールをしっかりかぶらなくてはいけない。
・・・
そんなことをおりまぜながらも、
物語を作りこまないすっきりまっすぐなお話です。

10歳の少女ワジダは幼なじみの男子アブドゥラと仲良し。
いつか自分も自転車でアブドゥラと競争して勝ってやると思っている。
ある日トラックに積まれた自転車に一目ぼれ。走ってついていくとお店に入荷されるところ。
うっとり触ります。店のおじさんに「800リアルだぞ、買えないよ。」と言われてから、
自転車のためにお金をこつこつ貯めていくが、なかなか・・・
近々学校で開催されるコーラン暗唱大会の賞金1000リアルときいて、
いままで問題児だったワジダは宗教クラブに入り、猛勉強を始めるのだ。。。。

ワジダ。
ものおじしないたたずまい。
目的のためなら集中するいさぎよさ。
おさななじみの少年もめっちゃかわいい。  (鼎)

category: サウジアラビア

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「火星人メルカーノ」 

火星人メルカーノ
2002年 アルゼンチン
フアン・アンティン監督

アルゼンチンアニメ。
おもしろい!!!!!
小ネタFROG MAN鷹の爪をもっとブラック(ユーモア)にして、グロくしたかんじ。
感覚が新鮮。

火星人のメルカーノはわけあって地球に不時着しブエノスアイレスに。
ある夜パソコンを手に入れたメルカーノ、恋しい火星のことを考え、なんとか通信できるようにして、
そして、仲間たちに連絡(スカイプみたいの)をするが、「遠い」と言われ、すぐは迎えに来てくれない。
毎夜さびしいメルカーノは、
パソコンでCGアニメでもってバーチャル火星を作って、紛らわしていた。
同じくいつもひとりぼっちの金持ちの子フリアン(歯の矯正器具付けてるのー!)は宇宙好き。
なんとなく「火星」と検索してみたら、メルカーノの作ったバーチャル火星にたどり着いてそこで二人は仲良しになって・・・。

と、書いたところで、なんかかわいいお話みたいですが、
ぜんぜんっです。
アルゼンチンの社会を裏からしっかり皮肉ってるの。
そして、グロいの。
そんで、いちいちおもしろいの!!!

火星人たちの言語がサイコーです。
マネしてます。(鼎)

category: アルゼンチン

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「汽車はふたたび故郷へ」 




オタール・イオセリアーニ監督
2010年 フランス、グルジア、ロシア


テレビドラマにもニュースにも飲み会にもユートピアはなかった。


録っておいた「汽車はふたたび故郷へ」を流す。
映画だなっなんて思っちゃう。


ある月ごとに見直しては、自分を奮い立たせる映画。イオセリアーニが、グルシア時代を手作りのフィルムを持って駆けてく。自伝的作品。この作品すこぶる低評価。


上司にダメ出しされ、あからさまにしょげてみせる姿。
好きなものの前ではこどもになるもの。

The イオセリアーニというべき父からのお下がりの服、額におさまる絵、鳥かご。古きよきものへの眼差し。ぶれないね。

群れることなく好きなものを離さない姿勢。
自伝的作品を、どんな気持ちでとったのかな。そっけなくて時に暴力だってふるう。


どんどん批判されてください。
僕は見るから。


イオセリアーニの映画に流れる純粋性が大好きだ。(陽)

category: フランス

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「ラバー」 

rubber
2010年 フランス
カンタン・デュピュ監督

タイヤが人を殺していきます。
ひき殺すのではなく、念力?で。

双眼鏡を両手一杯にぶら下げた男が砂漠につったって誰かを待っている様子。
そこへ車が椅子をよけながら(砂漠に椅子がいっぱい散らばっている・・)近づいて来る。
車が止まるとトランクから警官が降りてきて、観客に向かってしゃべり始めます。。。

映画が始まってからたたみかけるような想像を超えたシチュエイション。
映像の色味が好きなタイプ。
そして、タイヤが、かわいい・・・のだ。
この映画好きです。

全編退屈することも無く
ターニングポイントみたいなとこがあって、そのとき???ってなるけど。
よくできた映画です。
アイロニーの塊なのか、思いつきのエンターテインメントなのか、惑わせますがセンスがいいからおもしろい。

モノにも意識があって、
人も殺せる?!のね、と。
モノを見る目が変わる。失礼の無いよう扱わねば。。。(鼎)

category: フランス

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「ウォールフラワー」 

ウォールフラワー

2012年 アメリカ
スティーヴン・チョボスキー監督

友達0人。
高校入学初日、友達の輪に入れなかったチャーリー。
一人ひっそりと高校生活を送ることに。
ある日、アメフト観戦中、勇気を振り絞って、陽気なパトリックに話かける。
そこへパトリックの妹、サムも登場。
チャーリーの高校生活は、明るく変わっていく…。

青春映画。
おとなしくおどおどしたチャーリー。
それには、理由があって、チャーリーの心の闇はなかなか深い。
何かあると、その影に怯え、大きな一歩がなかなか踏み出せない。
みんなの様に、ワッーと出来ない、チャーリーの控えめな感じ。
何か分かるなぁ。
本当はもっと楽しみたいのにね。
でも一見元気そうに、楽しそうに見えるパトリックやサムだって、
みんな何かしら抱えていて悩んでる。

パトリック(エズラ・ミラー)が好き。
明るくて、ノリがよくて、お調子者。
でも弱いところをチャーリーに見せるあの繊細さ。

カセットテープ世代。
懐かしいー。
自分だけのベストとか作ってた。
小説家志望のチャーリー。
ちゃんと自分の事を分かってくれる先生の存在。
すごくいいなぁと思った。           (佳)

category: アメリカ

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