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トコトコ名画座

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「シンプルメン」 

シンプルメン

1992年 アメリカ
ハル・ハートリー監督

低体温。
思っているところより、少し斜めに、でもまっすぐに続いていく。
大きな物語ではないのに、どちらかと言うとゆるやか、
なのにじっくり見入ってしまう。
不思議な魅力の映画。
面白い。すごく好き。

刑務所から脱走した父親を探す旅に出るビルとデニス(兄弟)。
ビルは、犯罪者(強盗)。
弟のデニスは、真面目な大学生。
父親は爆破テロ事件の容疑者。
物語は淡々と進んでいく。
意味ありげな人たち。
詩的な台詞。
音の使い方が印象的。
“この静けさは何だ!”から続くダンスシーン。
ソニック・ユースの‘Kool Thing’に合わせて踊る。
かわいいし、何だか格好いい。ユルユルだー。
エリナのぱっつん前髪もかわいい。衣装もいい。
父親の恋人?と思いきや、ふむふむ納得の父親。
意外とすべてが、ストンとはまる。
本当に不思議な面白さ。    (佳)
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category: アメリカ

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「朝食、昼食、そして夕食」 

朝食、昼食、そして夕食
朝食、昼食、そして夕食2
2010年 スペイン
ホルヘ・コイラ監督

世界遺産でもあるスペインガリシア地方サンティアゴ・デ・コンポステラで暮らす人々の、
1日の朝食、昼食、夕食の食事を舞台にくりひろげられる群像劇。
群像劇といっても、登場人物がたくさんすぎて、
某TV(ドキュメント72時間)番組みたいです。通行人が主人公になっていくかんじ。
なにげなくそれぞれつながっていたりして。

題名から、
料理がいっぱいでてくると思いきや、ぜんぜん・・。
アップにしてくれないし、映ったとしても一瞬(泣)。
生ハムやワインや何かわからないけどおいしそうなものを食べてるなーくらい。
でもいろんな食事風景を見れる。
人生なかなかうまくいかないよね。な展開だらけです。
老夫婦の朝昼夕の食卓が静謐で一休みできる好きなシーンです。

映画観たあと、キッチンに行っていろいろ作業してしまった。
影響されちゃったね。効果あり。
(鼎)

category: スペイン

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「はじまりは5つ星ホテルから」 

はじまりは5つ星ホテルから
2013年 イタリア
マリア・ソーレ・トニャッティ監督

5つ星ホテルのクオリティを評価する覆面調査員の仕事をしているイレーネ。
世界中を旅しゴージャスホテルに泊まり、イレーネも何の不満もなく仕事をバリバリこなしているのだが、
40歳にもなって、結婚もせず子どもも無く将来どうするの?なんて妹に言われたり。
親友のような男友だちはいるんだけど・・。
そして、ある旅先での出来事から自分の人生を見つめ直すのだ。

実在の5つ星ホテルでの撮影とのことで、見たくなった映画。
覆面調査員の仕事ってけっこう大変なんだね。
でもそれよりも、
思いがけなく、アラフォー、イレーネのいろいろ気持ちの変化や、意外とかわいい性格だったり、
そういうところで楽しめた。
(鼎)

category: イタリア

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「ウィズネイルと僕」 

ウィズネイル
1987年 イギリス
ブルース・ロビンソン脚本・監督

1969年。
ロンドンカムデンタウンのボロアパートに住んでいる僕(ポール・マッギャン)と、
同居人ウィズネイル(リチャード・E・グラント)は売れない役者。
日々をどうしようもなく鬱々と放蕩暮らし。
ある日、「僕」はこのままではいけないと、
この街から出て気分をかえるべきだと、ウィズネイルの叔父さんの所有する田舎の家に行こうとウィズネイルを説得し・・・

始まり方ですぐ、好みかも。。と思わせてくれた。
映画最初のほうで見どころいっぱい(だと思う。)。(異常にビビリなとことか・・・。)
ふたりの病的な表情と佇まいに釘付け。
セリフ、言い回しも、気に入る。
いつも着古したロングコート、ぼろい革靴。

ブルース・ロビンソン監督自身の、半自伝的作品で、
登場するキャラクターはほぼ実在の人物をベースにしているとのこと。
ねらってないのにねらったかのような、魅力的な作品になっている。
1960年代末のイギリスの雰囲気そのままなんだろうなと。
あったことそのまま映画にしたんだろうなと。
この映画好きだ。
このウィズネイルの顔を見るだけでなぜか元気でるわ。
女っけ皆無、男映画。
(鼎)

category: イギリス

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「スイミングプール」 

swiming pool
2003年 フランス/イギリス
フランソワ・オゾン監督

女流ミステリー作家のサラ(シャーロット・ランプリング)は、創作に行き詰っていて、出版社社長ジョンの勧めでジョン所有の南フランスの別荘でひとり過ごすことになった。
静かな環境でやっと創作意欲が沸いてきたサラだったが、
突然ジョンの娘ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)が来て、彼女の奔放なふるまいにサラはイライラが増していき、
一転、彼女を題材に小説を書いていくが・・・。

ジュリーの若々しい姿に嫉妬なのか、好きなのか、
サラの硬い表情からはなんともわからない。
不思議な展開もあって、どういうことなのか、こちらがいろいろ深読みしてしまう。
でも確信は持てず、本当はどうなのかわからないままなのだ。

小説家と別荘。
それだけでなにか物語を予感させる古典ちっく。
プールに横たわるジュリーの体が完璧。
彼女じゃなくては成り立たない映画かも。
(鼎)

category: フランス

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「光る眼」 

光る眼
1960年 イギリス
ウォルフ・リラ監督

ある村で住人が皆一斉に仮死状態になるという事件が起こった。
巻き込まれた若い女性が全員妊娠し、
生まれてきた子たちは皆急速に成長するし、一様に無表情、白髪・・・。

眼力で、人々を操り、陥れる・・・。

1957年の小説「呪われた村」(ジョン・ウィンダム著)が原作ということです。
50年代にこの発想でこの展開。すばらしい。
50年代の子役たちのこの無表情演技があっぱれです!
眼が光るとき、映像がストップしてしまいますけどね。十分不気味なので問題無し。(鼎)

category: イギリス

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「天使の分け前」 

天使の分け前
2012年 イギリス
ケン・ローチ監督

天使の分け前(=エンジェルズ シェア)とは、
ウイスキーなどが樽の中で熟成されている間、年2%ほど蒸発して失われる分のことだそうです。
なかなか素敵な名付け方だよね。

そしてこの映画、そのタイトルのように粋に展開していくのだ。

けっこうベタ、ポジティブ過ぎ。
ベタでもいっかー。許す。
スコッチウイスキーの世界を知ることができたし、少しハラハラドキドキ入って、オチもあって、暗くないし。ね。

主役ロビー役のポール・ブラニガンは映画初出演とは思えないシブイ表情。(写真左から3人目)
写真左から2人目のヤツのキャラがgoodでした。(鼎)

category: イギリス

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「サラの鍵」 

サラの鍵
2010年 フランス
ジル・パケ=ブランネール監督

タチアナ・ド・ロネの小説が原作。

パリ在住アメリカ人ジャーナリストのジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)は、
1942年ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害ヴェルディブ事件を取材していくうちに、
あるユダヤ人家族に起こった悲劇を紐解いていくことになる・・・。

ヴェルディブとはパリにかつてあった冬季競輪場のこと。
1942年7月にユダヤ人を一斉に強制的にそこに集め、その後アウシュビッツなど収容所に送ったという。
その事実さえ、わたしは知りませんでした。
映画で、とてもリアル(悲惨)だし、現在の、無知でいられることもリアルに、たんたんと描いてある。と思う。

悲しいけど希望もある。

少女サラ役の子がすごくよくて、そのせいかバランスいい映画かも。

(鼎)

category: フランス

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「ある子供」 







2005年 ベルギー・フランス
ジャン=ピエール・ダルデンヌ/リュック・ダルデンヌ監督



好きなようで見返せてない不思議な立ち位置の映画。

ダルデンヌ兄弟の撮る画はドキュメンタリータッチでそっけないのに惹きつけられるよ。

ブリュノとソニアのカップル。2人は仲良く子供つくって本当はそれだけで、いいはずなのに。気緩めた途端、不条理に破滅へといくね。

若さとか無邪気さとか、あの時かいだ匂い、忘れられないシーンを丁寧に切り取った映画。(陽)

category: ベルギー、フランス

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