Admin New entry Up load All archives

トコトコ名画座

「サッドティー」 

サッドティー


2013年 日本
今泉 力哉監督

キャッチコピー
「ちゃんと好き」ってどういうこと?
独特な間や、力の抜けた感じ。
絶妙なタイミングで流れるトリプルファイヤーの音楽。
これがとてもかっこいい。

始まりは、競歩する青年から。
後から、この面白さが伝わってくる。ふふ。
二股している映画監督、
その監督に恋していた別の女の子、
結婚を控えた元アイドル、
その元アイドルを10年間想い続ける青年、、、
狭いなかを、誰かと誰かがつながって、
恋をしたり、話をしたり、妄想したり。
くだらないなぁーと思いながらも、面白く見れるのは、
みんな何だかのんびりしている感じとか、
いい人な感じとか、
恋をする瞬間の面白さとか、
ともすればイヤな話が、柔らかく適度な心地よさで作られている。
いろいろな価値観。
一方通行な思いや、つかみどころのなさ。
曖昧さも時には必要なのかも。
カフェや、部屋や、仕事場の狭い空間から一気に広がる海のラスト。
好きって何だろう。
クスクス笑いながら、ぼんやり考えよう。    (佳)
スポンサーサイト

category: 日本

CM: 0 TB: 0   

「絞殺魔」 

絞殺魔


1968年 アメリカ
リチャード・フライシャー監督

1960年代に実際に起きたボストン絞殺魔事件。
事件が起こるところから犯人逮捕まで、
ドキュメンタリーのような手法で見せる。
次々と起こる殺人事件を画面分割で映し出す前半。
犯人が分かり、犯罪の過程が描かれていく後半。
全く違った印象。
犯人は一体誰なのか?という謎解きではなく、
犯人は一体どのような人物なのか、
というところが焦点。
その見せ方に心がざわつく。

例えばベルトルッチの「分身」は、
そのコミカルな見せ方がとても哀しいなぁと思ったけれど、
この映画は、まっ白な部屋の中に一人で佇む犯人の、
その異様さがとてつもなく哀しい。
そして突然、ぷつっと突き放したように終わる。
解決のようで、きっと終わりがないのかも。
地味ながら大傑作。         (佳)

category: アメリカ

CM: 0 TB: 0