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トコトコ名画座

「ニンフォマニアック Vol.1, Vol.2」 

ニンフォマニアック


2013年 デンマーク/ドイツ/フランス/ベルギー/イギリス
ラース・フォン・トリアー監督

ニンフォマニアック = 色情狂。
ニンフォマニアックのヒロイン、ジョーの、冒険(?)遍歴を、
全8章、Vol.1 と Vol.2 に分けて送る。
Vol.1 は、117分。Vol.2 は、123分。
4時間の大作です。
過激だけれど、どこかとぼけた作品。

路上で倒れていたジョーを助けた老紳士セリグマン。
意識を取り戻したジョーは、セリグマンに自分の過去を語り出す。
ジョーの‘性’にまつわる奔放な話に、知識で呼応するセリグマン。
この一見生真面目なやり取りが面白い。
釣りの例えが好きかな。

裸のシーンがたくさん出てくるけど、いやらしさは全くない。
むしろ痛々しい。
処女喪失然り、3P然り、SM然り。
ジョーの生き方について、
ラストについて、
落ち着くところはそこなのか?
そこしかないのか?
色々と語り合いたい映画。 
深く深く潜ることも、浅瀬でじたばたすることも可能。
そんなふうに感じた。       (佳)
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category: デンマーク

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「フランシス・ハ」 

フランシス・ハ


2012年 アメリカ
ノア・バームバック監督

「イカとクジラ」のノア・バームバック監督。
ニューヨークを舞台に、夢と現実のあいだでもがく、27歳フランシスの物語。

全編モノクロ。
ルームシェアをしている親友ソフィーとの楽しい毎日。
人生楽しそう!
だけど、ダンサーとしての挫折、彼氏との別れ、
ソフィーとのルームシェア解消…。
次から次へと楽しかった日々が失われていく…。

何もない。
のに、持ち前の明るさで、日々突き進むフランシス。
でもフランシスはどこへ行ってもちょっと浮いている。
不器用?ともちょっと違う。
ガタイはいいのに、ふわふわしている。
きっと勢いで生きてる。
フランシスが好きか否かで、この映画の面白さも変わってくるかも。
ラスト、自分の新たな居場所を見つけたフランシス。
ちょっと大人になったね、と温かく見守ったところでの、あのラスト。
相変わらずの、フランシスがかわいい!
とやっと思えた。         (佳)

category: アメリカ

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「悪童日記」 

悪童日記
2013年 ハンガリー
ヤノーシュ・サース監督

アゴタ・クリストフの小説「悪童日記」のファンとしては、
映画化の意味は無かったのではないか?!と思ってしまうよ。
小説の印象とぜんぜん違うのだ。
小説の印象は双子はもっと感情が無くて皮肉なとこがあって、ユーモラスでもあった気がするのだが・・・。
もう一回読んでみるかな。
(鼎)

category: ハンガリー

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「ピロスマニ」 





1969年 グルジア
ゲオルギー・シェンゲラーヤ監督


地味で静かで美しくてほんの少し哀しい映画。


「ピロスマニ」を見たあと思ったのはこの映画が好きだなぁという率直な思いでした。僕の知らない生活風景、小さな空間の真っ正面にカウンターのある店、インテリア、服装など様々な発見のある映画。そのセンスのどれもが僕の趣味と一致して嬉しくなった。最近、描いた牛の絵の着想は実はここから。


ピロスマニとは孤独な画家で孤独に死んでいった素敵な絵を描く画家。


実はこの映画、訳なしでしか観れてない。廃盤だから。
DVDに2万円も出せないよ。でも、出しちゃいそうだよ。


40年以上前だから過去の映画かもしれない。でも流れた月日に関係なく映画は更新されるね。


大きく息吸い込んで、やっていけそう。(陽)


category: グルジア

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「ほとりの朔子」 

ほとりの朔子


2013年 日本/アメリカ
深田 晃司監督

海辺の避暑地で過ごす18歳の夏物語。
大学受験に失敗して、浪人中の朔子。
叔母と二人で、旅行で留守をするもう一人の伯母の家へ。
初めて会う人、その土地の人々。
大人たちの間で過ごす2週間。

二階堂ふみが、フツーの女の子を自然に演じている。
今までアクが強すぎたんだね。
こっちの方が好きかも。
朔子が水の中に入っていくシーンの瑞々しさ。
光の射しこみかたがとてもきれい。
見終わった後、ロメール監督の「海辺のポーリーヌ」だなぁと思ったら、
オマージュとのこと。

大人たちの嫌らしさも存分に描かれている。
大人の世界は、綺麗ごとだけでは生きられないのだなぁ…。
子供と大人のはざま〈ほとり〉を丁寧に描いた映画。
物静かな朔子の、少し冷めた目線がとても心地よかった。
大きな事件は起こらないけれど、じんわりといい映画でした。  (佳)

category: 日本

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「FRANK」 

FRANK


2014年 イギリス/アイルランド
レニー・アブラハムソン監督

ミュージシャンを夢見るジョン。
会社員をしながら、センスのない作詞をしている。
そんなジョンが、インディー・バンド“ソロンフォルブス”のキーボードを務めることに。
“ソロンフォルブス”のフロントマン、フランクは、巨大な張りぼてのマスクを被っていた!
エキセントリックなフランクの才能に、心酔していくジョンだったが…。

人里離れた湖畔でのレコーディング。
ゆったりと時間が流れるなかで生まれるイマジネーション。
被り物をしたフランクの表情が何故だかとても豊か!
一緒になって笑ったりする。
自分たちの世界を大切にしたい“ソロンフォルブス”と、
有名になりたいジョンの間で、生じてくる軋轢。
‘からっぽ’という病気。
ドラムのナナがジョンに投げつけた言葉がズキズキと痛む。
被り物をしていたことで自分を守っていたフランク。
精神の不安定さが露呈していく後半。
苦しいなぁ。

みんな愛してる、と歌う姿と音を重ねていくメンバーたち。
静かにじわじわと余韻に浸る。
楽しいようで苦しくもなる。
そんな人生そのものの映画。
好きなシーンがたくさんあった。    (佳)

category: イギリス

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