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トコトコ名画座

「バッドマイロ!」 

bad milo!
2013年 アメリカ
ジェイコブ・ヴォーン監督

証券会社に勤めるダンカンは数週前から腹痛があり、妻を伴い、医師の診察を受けている。
腫瘍か何かだろうということになったが、手術の前に、ストレスが原因だからストレスを減らしリラックスするように助言される。
最近ストレスたっぷりのダンカン、
妻の勧めでセラピストのところに行くことになって・・。
家に帰ってきたら、ますますおなかがいたくなり、トイレに駆け込んで気を失うのだった。
翌朝ニュースで会社の同僚が「あらいぐま」に惨殺されたことを知るのだった!

おしりからマイロが出入りするシーンの俳優さんの苦しそうな迫真の演技。
マイロのデテイルがぜんぜんすばらしいところ。(かわいい!)
そのまま素直に観ても楽しめて、
深読みしてもとことん深読みできる懐のある脚本演出。
人間だれしもかかえているストレスありますわよね。
ぎゃーっと暴れたりしたいし、でもそんなストレスともきちんとつながって生きていくのね。と納得してみたり。
けっこうグロいシーンもあるよ。(少しだけご注意)

この映画なかなか良くてびっくり。中だるみも無し。
ま、私、「遊星からの物体X」やTV「恐竜家族」、ベルギー映画の「マルキ」(1989)とか好きだし・・・。
CGじゃない本物の物体で動かして撮影系大好きだわー。

おススメ!★★★★★
(鼎)
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category: アメリカ

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「マップ・トゥ・ザ・スターズ」 

マップ・トゥ・ザ・スターズ


2014年 カナダ/アメリカ/ドイツ/フランス
デヴィッド・クローネンバーグ監督

ミア・ワシコウスカ演じるアガサの登場で始まる。
ミア・ワシコウスカのナチュラルな可愛さに、
ついつい騙されそうになってしまうけれど、
だんだんと歯車が狂ってきて、
あぁ、そうだった!
これは、クローネンバーグ監督の映画だった!と気づく。

ハリウッドのセレブ一家、ワイス家。
父は、有名なセラピスト(胡散臭い!)。
息子は子役として人気沸騰中。
母は、ステージママ。
セラピーに通う落ち目の女優ハヴァナ。
そのハヴァナの元に、秘書として雇われるアガサ。
アガサは実は、封印されていたワイス家の長女らしい…?
アガサの登場で、ワイス家の内幕がじりじりと炙り出されていく…。

展開が怖い!
本音と建前を器用に使い分けて生きている私たち。
でも映画は、本音もそのまま描いていく。
心の中がざわざわするー。
アガサには無邪気な怖さがあるなぁ。
ハリウッドの光と影を奇妙な角度から描いた映画。
足元がぐらぐらふらふら揺らつく感覚。
ドロドロしてて気持ち悪いけど面白い。
ジュリアン・ムーアのダンスには笑ったー。    (佳)

category: カナダ

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「哀しみのベラドンナ」 

哀しみのベラドンナ


1973年 日本
山本 暎一監督

大人のためのアニメーション。
かなり大胆な描写が続くので、大人しか見ちゃダメです。
線のなめらかさ、色彩、ジャンヌの美しさ、
独特なタッチと、世界観。
めまぐるしく移り変わる映像美。 
ため息ものです。

舞台は中世フランスの農村。
愛する夫のために悪魔と取り引きをするジャンヌの物語。
ジャンヌの美しさと、ひたむきな想い。
それにしても1973年の作品とはびっくり!

“憎しみ、怒り、怨みが醜いと誰が決めたのか”
映画の中のせりふ。
ジャンヌは、悪魔に翻弄されるけれど、
芯の部分はしっかりと持っていて、
それが、ラストで、はっきりと人々の心に届く。

ベラドンナとはイタリア語で「美しい女性」という意味だそう。
植物のベラドンナは、「悪魔の草」と呼ばれ、毒性が強い。
でも葉や根に含まれる成分は、解毒薬にもなるらしい。
確かにぴったりかも!
‘性’ってやっぱり‘生’なのかな。
今までに観たことのない世界の広がり。
こんなに美しいアニメーションがあるなんて!     (佳)

category: 日本

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「ストーカー」 

ストーカー


1979年 ソ連
アンドレイ・タルコフスキー監督

“ゾーン”と呼ばれる謎の立入禁止区域。
その奥には、‘どんな望みも叶えられる’部屋がある。
反対する妻を置いて、“ストーカー”(密猟者)と呼ばれる案内人は、
作家と物理学者を連れ、その禁断の地を目指すが…。

隕石の落下?宇宙人?
何があったのかは不明だが、“ゾーン”と呼ばれる不思議な地域。
派遣された兵士は誰一人と戻って来なかった…。
建物の窓の外を飛ぶ鳥の姿。
向こう側が外の世界であることを感じさせる。
木々を揺らす風、刻一刻と変化していく自然。
不思議と、異質な世界に足を踏み入れている気持ちになる。

考えれば考えるほど、深く深く奥の底に沈んでいきそうで、
3人それぞれ“ゾーン”へ近づけば近づくほど、
自己の内面への旅であることに気付く。
過酷な旅に、不意に現れる黒い犬。
この犬の存在もとても不思議。
ラスト、ストーカー家族とともに家に。
今はもがき苦しんでいる様に見えるけれど、きっと未来は、、、
と娘の持つ力と強い瞳を見て思った。

廃墟、トンネル、砂の部屋、、、印象的なシーンが多く、静かに見入ってしまう。
草原に横たわったストーカーの手を小さな虫がゆっくりと這っていく。
その静かな描写。
何てことないのに、全体に感じる異質感。
‘部屋’には、やっぱり入れないかも、、、
見終わった後、ぼんやりと思った。      (佳)

category: ソ連

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