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トコトコ名画座

「おとなのけんか」 

おとなのけんか
2011年 フランス・ドイツ・ポーランド・スペイン合作
ロマン・ポランスキー監督

映画始まってすぐのオープニングクレジット背景の映像が既に重要だとは!

ヤスミナ・レナ作の戯曲「大人は、かく戦えり」が原作。
脚本はロマン・ポランスキーとヤスミナ・レナの共同作だそうです。

ブルックリンのアパートでの数時間のお話。4人の登場人物。
まさに舞台のようです。
4人が思いっきり芝居してる!おもしろいです。
最初は良識ある2夫婦でしたが、だんだん本心が露呈し、
わーーー!!けんかがはじまるーー!はじまりそうってところがすごくよかった。
夫婦vs夫婦だったのが夫vs妻になっていき・・・。

クリストフ・バルツが笑えた。
舞台の小物ひとつひとつに意味があるのね。ミニマムなようでいて、深いかも。(鼎)
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category: フランス

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「チャッピー」 

チャッピー
2015年 アメリカ
ニール・ブロムカンプ監督

「第9地区」(2010年)、「エリジウム」(2013年)の監督の第3作目。
わー!おもしろかった!
でもね、少々物言い付けたいかも・・・。
ま、この監督の感覚好きですわ!!

2016年、ヨハネスブルクは兵器メーカー、テトラバール社のロボット警察が配備される。
開発者のディオン(デーヴ・パテル)は賞賛される。
彼は独自に自宅で人工知能(AI)を研究していて、会社には秘密裏にスクラップ寸前のロボットに人工知能をインストールしようとした。その直前ストリートギャングに誘拐されてしまう。
AIをインストールしたロボットはギャングの下でチャッピーと名づけられギャングの生き方を学んでいくのだが・・・。

ギャング夫婦役が南アフリカのヒップホップユニット「ダイ・アントワード」のニンジャとヨーランディの本当の夫婦。で、劇中もニンジャとヨーランディという名で出ている。
ふたりとも個性が強くてすごくいいんだけど、演技もすごくいいんだけども、後でyoutubeで検索して音楽もすごくいいんだけども、
映画全体が彼らのプロモーションビデオになりかけているっ!そこが残念。それが物言い。

残酷シーンは日本版はカットされているというのが話題。
「第9地区」もけっこう残酷。この監督グロいのは分かっていて見に行くのにね。グロいの得意じゃないですが・・。

ヒュー・ジャックマンがけっこう悪い役。
ニール・ブロムカンプ監督映画にすべてに出演しているシャールト・コプリーは、なんとチャッピー役。
ロボットのクラフト感がすき。
オチがあるんだよね。びっくりファンタジー。(鼎)

category: アメリカ

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「木靴の樹」 

木靴の樹
1978年 イタリア
エルマンノ・オルミ監督(脚本、撮影も)

19世紀末、北イタリア、ベルガモの農村、
大地主のもとで働く農民4家族の厳しい暮らしをドキュメンタリーのように記録しているかのような映画です。
出演しているのも本物の村人ということです。
3時間の長編ですが、自分で前半後半にわけて2日間で鑑賞しました。
じっくりゆっくり観ることをオススメします。
ミレーの絵画が感情を持ち本当に動いている!
すばらしかったですよー。

4家族のうちの1家の幼子ミネクは村の神父さんのすすめで、学校に行くことになる。
遠い学校まで通学するのに木靴を履いていたのだが、あるとき割れてしまって布を巻いて通学していた。
父親は地主の敷地内の木を少し切って木靴を作ってやるのだが、木は地主の所有物なので、ばれてしまい一家は厳しい罰を負うのだった・・・。
他のさまざまひとたちの群像劇みたいになっていて、木靴の話も映画全体の一部です。
酪農の牛の大切さがひしひしと感じられたり、
川で洗濯をして生計をたてている女性や、
若いふたりが結婚に至るまでのこと、そして都市部の親のいない子を養子にすると補助金がもらえる制度があったこと。
より甘いトマトを育てることに情熱をささげるおじいちゃんとか。
淡々と、傍観者のように撮影しているように見えて、(途中眠くなったりしますが、)じつはじつは見ごたえありました。
そして最後は静かにうるうるっとしました。
この時代を切り取って見せてくれた。よく作ったなー!!って。(鼎)

category: イタリア

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「奇跡の2000マイル」 



2013年 オーストラリア
ジョン・カラン監督

実話。原題「Tracks」
1970年代オーストラリア内陸部アリススプリングスから西海岸までの約2000マイルを、ラクダ4頭と愛犬と、徒歩で195日かけて旅した女性の話です。
「どこにも居場所が無い人もいるのだ。私がそのひとり。」
ただ、やってみたかったという当時24才ロビン・デビッドソンさん。映画中挿入されるロビンの過去の出来事の断片が、説明し過ぎず余白を作ってくれる。
オーストラリアの広大な素っ気ない美しい風景、ラクダや犬の姿、ロビン役のミア・ワシコウスカがすばらしい。
観たあと数日もしばらく余韻がほどよく残るいい映画でした。

ロビン本人とミアがそっくりです。
服を、当時ロビンが着ていたものを似せて作ったらしい。そこまでしたくなったくらいそっくりだったのね。
ラクダも犬も動物ってかわいいね。自然で。

途中一緒に歩いてくれるアボリジニのおじさまがめっちゃかわいい。
Tracks

(鼎)

category: オーストラリア

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「おみおくりの作法」 

おみおくりの作法
2013年 イギリス・イタリア
ウベルト・パゾリーニ監督・脚本

原題は「Still life」

ロンドンのある地区で民生係として働くジョン・メイ(エディ・マーサン)は44歳ひとり暮らし。
担当地区で孤独死してしまった方の死後必要な事柄と葬儀を取り仕切る。
身寄りがないか調べ、参列者を探す。いなかったら自分ひとり参列する。
部屋に残された手がかりから宗派やその人の人生を推敲し、葬儀で牧師さんの述べる弔辞を作文する。
終わったらその方の写真を自宅のアルバムにきちんと貼る。。

ある日、ジョン・メイの住むアパートの部屋の真向かいの団地の部屋で孤独死してしまった男性の仕事が入る。
建物が真向かいだったのに誰であるか知らなかったことがショックで、(あるいは自分を投影したか・・。)いつになく必死に業務を進めるジョン・メイ。そんななか、上司が「時間をかけすぎる。死者に想いなど無いんだから。」と人員削減を言い渡される。
男性の葬儀が最後の仕事とジョン・メイは決め、あらゆる手はずを整えるのだった。

りんごむきます。
毎日、魚の缶詰きっちりいただきます。
横断歩道は必ず左右確認します。
仕事の流儀がある方なんです。
静かな映画ですよ。

最後の最後にやられます。(鼎)

category: イギリス

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「マッドマックス 怒りのデスロード」 

マッドマックス怒りのデスロード
2015年 オーストラリア
ジョージ・ミラー監督・脚本

あの1980年代を席巻したマッドマックスの4作目である。
同じ監督である。
んが、
私は別作品だと捉えました。別のものだと思ったほうが気が休まる。。。
近未来の資源の奪い合いの状況などがばっさり無い・・・うっそ。
インターセプターが早々に木っ端微塵になってしまう悲しさ・・・。
トム・ハーディーがマックス!きゃお!メルギブの後継者としてなかなかやりそうだぞと少しワクワクしていたのに・・
・・・まったくの脇役になっていた。
脇役になりやすい人だわね。(前例:ダークナイトライジング)
マックスにもっと焦点あてて欲しかったわー!残念至極!

本作はこりこりに凝ったデテイルたち、見ごたえあります。
映画館で観る映画だなと思います。
ギター火炎放射器と太鼓たちのシーンが数回あるのだけどそこが一番良かったです!

シャーリーズ・セロンさんもナミビアロケでがんばったかもしれませんが、(オーストラリアでロケして欲しかったわー)
シャーリーズ・セロン以下女性登場人物が多過ぎで、しかもはっきり言って、全員不必要でした。ごめんね。声が大きくなるくらいそう思う。

1979年の第一作マッドマックスで暴走族のリーダー役だった俳優さんが本作でイモータン・ジョーというカリスマリーダー役をしていたのがすごいなと思ったよ。
キライじゃないけど好きとは言えない映画。(鼎)

category: オーストラリア

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「セッション」 

セッション
2014年 アメリカ
デミアン・チャゼル監督・脚本

ちょ、ちょ、ちょっとーー!!
ものすごい緊張感っぢゃないですか!
自分史上ジョーズ以来の恐ろしさ。(と言ってしまいたいくらい。)
ずーっと歯を食いしばっておりました。
映画の題材、俳優の演技、カメラワーク好きです。

アメリカ随一の音楽学校に通うアンドリュー(マイルズ・テラー)はジャズドラマー志望。
鬼教官フレッチャー(J.K.シモンズ)に声をかけられ校内ベストのバンドのドラマー補欠となるが・・・。
とにかく心理戦。
一番浴びせられたくない言葉が飛びまくり。
ビンタ。イスが飛ぶ。
でもでも映像は美しい。

思いがけない出物が出たかんじ。
初めての感覚。
フレッチャー役のJ.K.シモンズはもちろんすごかったけども、
アンドリュー役のマイルズ・テラーが良かった。あの醸し出してる内面が無きゃこの映画は半減だったかも。と思う。(鼎)

category: アメリカ

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